水やり3年

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Category : 水やり

「明日この世を去るとしても、今日の花に水をあげなさい」は3千人以上のがん患者、家族に生きる希望を与えた「がん哲学外来」創始者の樋野興夫氏の著書。
テーマが大きすぎます。
死を目の前にして、自分が最後に出来ること。それは何か。今のうちに何かを残しておいたほうが良いという意味が込められている。元はルターの言葉らしい。
どうすれば人のために何が出来るのか。どうすればそんな気分になれるのか。
お花に水をあげることとは?何かの役に立つ、お花の水やりが?植物も尊い命なのかもしれません。
この本のテーマは、曖昧に生きながらあまり考えず、身近なことに喜びを覚えればいい。周りのことを観察してみたら、死ぬまでにやっておきたいことがたくさん見つかるだろう。
大変重たいテーマ、でも人が生きてゆく上で必ず必要な部分でもあり、確かに先ずは身近なこと、お花に水をやることで心は和みます和みます。
皆さんもそうでしょう、心が癒される、水やりなのに、不思議ですね。
どうせならもっと植物に喜んでもらえるような水やり、学びませんか。
とうすれば植物の根がしっかりと水分や酸素を吸収できるように与えるられるか。水やりなのに色々難しい、なぜって植物も生き物です、季節を感じ時間や気温も感じます。
「水やり3年」とは実際に経験して覚える必要があるので時間が掛かる、という意味でもあります。ですから昔から何も考えずに水やり30年、今だ失敗の連続という方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。
先ずは植物の根について。水はイオン濃度が薄い方から濃い方へ流れます。漬け物はこの原理を利用しています。青菜に塩という言葉がありますが、細胞などの膜から水が侵入する時の圧力を浸透圧といい、植物の根はこの浸透圧を利用して水や養分を吸収しています。
根の細胞のイオン濃度が根の回りの水分や養分のイオン濃度より濃ければ、能動的に根に水分や養分が取り込まれます。そしてその水分や養分が浸透圧によって根の中心部へと運ばれます。では、逆に根の細胞のイオン濃度が周囲のイオン濃度より薄ければどうなるでしょうか。
根からどんどん水分が抜けていき、漬け物状態になってしまいます。濃度障害の原因にもなります。ですから化成肥料や未熟な堆肥の大量の施用は気をつけなくてはなりません。
植物が生きるためには水分と養分が必要ですが、ほとんどの場合は根が水分と養分を吸収する役割を担っています。 ただし、根の水分吸収と養分吸収はそれぞれ異なるメカニズム によって行われています。 細胞膜にはイオンチャネルとイオントランスポーターのほか、イオンの取り込みにエネルギーを提供する変換装置、取り込みの強さを調節する装置、イオンチャネルのゲ ートの開閉を調節する装置などもあります。 根細胞に取り込まれた養分イオンは根の導管に入り、水と一緒に地上部へ移動し、茎や葉に供給されます。
土壌中の養分元素は、イオンの形で植物の根圏に移動して吸収され2つのルートから、一つは植物が土壌中の水を吸収することで、土壌溶液に溶解しているイオンが水と共に根の表面に運ばれます。
もう一つは植物の吸収により、根圏のイオン濃度が低くなり、濃度勾配が発生し、イオンの移動が起こる拡散であります。 土壌溶液中の養分イオンの濃度調節には、土壌コロイドが非常に重要な役割を果たし施肥した養分が土壌溶液に溶けて、過剰の陽イオンが土壌コロイドに吸着され、流亡を防ぐ。
植物の吸収により土壌溶液中のイオン濃度が低くなったとき、土壌コロイドに吸着している養分イオンが水素イオンの置換により再び土壌溶液に遊離して、植物の吸収に供する。
根の水分・養分吸収は、主に根の先端にある根毛により行われ、 根毛は根と土壌との接触面を増大させ、効率よく水分と養分を吸収します。
鉢の水やりについて、根は、周囲の土に水分が無ければ水を求めて伸び、水にありついたら吸収し、乾くとまた伸びる。(この間、土の粒の間にある酸素や養分も吸っている。)そのため、土が乾いたり湿ったりを繰り返し、適切な水やりを続ければ、鉢の中によく根が張り、生育が良くなります。
もし水が足りない状態が長く続くと、葉は気孔を閉じ、水分の減少を防ごうとする。
すると葉の温度が上昇して、葉が焼けてしまったり、ひどいと枯れてしまうこともあります。また、上部の若い葉が、足りない水分を少しでも補おうと、古い葉から水分を奪うため、下葉枯れが起ます。
水やりは、「一日に〇回」とか「〇日に一回」などと、決まった間隔で行うものではなりません。動物が、のどが渇いたときに水を飲むのと同じで、植物も、水不足になったときに水を欲しがる。その頻度は、季節や温度、湿度、日照量、風当たり、土の種類、鉢の材質などに大きく左右されるからです。
水やりは、「土の表面が白っぽく乾いたら行う」が原則で、鉢植えを枯らす原因は水のやり忘れよりも、水のやり過ぎによる根腐れのほうが多いといわれています。
「少しくらいしおれても気にしない」というくらいの気持ちで。
水やりの方法は、鉢の縁ギリギリまで水をため、土に吸い込まれた水が、鉢底から流れ出てくるのが理想的です。思い切ってたっぷりと水を与えることで、土中の二酸化炭素や、根から分泌された老廃物が、水と一緒に鉢底から押し流され、代わって土の表面から新鮮な空気が入り込むため、根が機嫌よく呼吸できるようになります。
ついでに、土中に蓄積した塩類(余剰な肥料など)も、きれいに洗い流される想像をしながら(頭でイメージ)楽しんでやってみましょう。
土中に含まれる空気の二酸化炭素濃度は、大気中よりはるかに濃く、何十倍にもなる。それでも植物の根や土中の微生物が酸欠にならないのは、余分な二酸化炭素が土中の水に溶け込み、流亡するためで「鉢底から流れ出るくらいたっぷりと水をやる」ことの意義は、このことからも理解できでしょう。
水やりの時間帯は、植物が活動を開始する早朝が最適ですが無理ならなるべく夕方までに行ってください。
日中と夜間は、ある程度土が乾いている状態にしておくと、夏の暑さ負けや、冬の凍結などを防ぐことができます。
水やりの際は、茎葉や花に水がかからないようにするのが基本。植物は葉裏にある気孔から水を蒸散させ、減った分を根から吸い上げているので葉がぬれると、気孔からの水分の蒸散量が少なくなり、根からの水分吸収も悪くなります。
また、茎葉や花がぬれると、病原菌が増殖し、病気が発生しやすくなります。特に梅雨時は、高確率で病気が発生するので注意。
水やりは、ハス口の付いているジョウロか、口の細い水差しを使って行ってください。散水方法を手元で切り替えられる製品も便利です。
少量の水を、ちまちまと与え続けると、水のかかった部分だけが湿り、鉢底の土は乾いたまま、という事態を引き起こしやすい。また、鉢の縁まで水をためず、土の表面の、ある一箇所にばかり水をかけていると、土の中に水の通り道(「水みち」という)ができ、水の行き渡る部分と、全く水の来ない部分に分かれてしまうことがあります。いずれも、水がしみ込まない部分の根が傷んだり、根の張り方が偏ったりするので、好ましくありませありません。
水やりの回数が多すぎていつも土が湿っていると、根の伸長が抑えられ常に水浸しの状態が続くと、根が新鮮な酸素を吸うことができず窒息し、根腐れを起こします。そうなると株全体が枯れるのは、時間の問題。
せっかくきちんと水やりしていても、鉢が傾いていると、水やりの後、鉢底の一部に水が溜まってしまい、そこに張っている根が腐ることもあります。鉢の置き場所はできる限り水平な場所が好ましいでしょう。
鉢の下に「鉢受け皿」を敷いている場合は、水やり後、鉢底から出た余分な水が受け皿に溜まってしまう。そのままにしておくと根が水浸しになり、根腐れしかねないので、必ず、溜まった水を捨てておくように。
室内に置いている大鉢などは、鉢受け皿に水が溜まったからといって、いちいち鉢を移動させて水を捨てるのが億劫。そんなときは、雑巾やボロ布を受け皿に浸し、水を吸わせるとよいでしょう。
水やりに用いる水は、水道水のようなきれいな水にしてください。一晩くみ置いた水もよいでしょう。風呂の残り湯も使えるが、水中に脂肪分などの汚れが含まれているため、毎日のように与えていると、根が傷んだり、病気が出たりする可能性があります。勿論入浴剤を使用した残り湯を与えるのも禁止。
また、池や川が近くにあるからといって、そこから水を汲んできて与えるのも問題があり、そのような水には、植物の病原菌(特に疫病菌)が潜んでいることが多いからです。
地植えの植物には、原則として水やりの必要はありません。しかし、造成地の場合は、土の質が悪かったり、土の量が少なかったりして、乾きすぎてしまうことがあるので真夏に晴天が続くようなら、散水して樹幹の真下にある土と、枝葉をたっぷりと濡らしてやりましょう。※地表を湿らせる程度では、地下の根まで届かないので注意。


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