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World of g arden

庭園
ていえん

大自然に擬して人間がつくった小自然の景観。
原初は神を祀(まつ)る儀式の場であったり、農作業などの実用の場であったりしたが、文化が進むにつれて、人間と自然とのかかわりを求めて、住居を取り巻く環境として発達した。
庭園にあたることばは、ヨーロッパではゲルマン語系で表現される。
すなわちgarden(英語)、jardin(フランス語)、jardin(スペイン語)、giardino(イタリア語)、Garten(ドイツ語)などで、これらの語の基礎となる共通の語根はgher-で、土地に関する支配ないし囲い込みを意味している。
これは村落や部族の共同体の生活のなかで家畜を飼育する場所であったが、のちに王や貴族のための蔬菜(そさい)、果樹、森林園をさすようになったことを示している。
それが文化の発達に伴って、実用目的から離れて花や緑樹を植え、憩いの場として装飾的な地割や植栽を施して、観賞を目的とした庭園へと発達していった。
日本で「庭園」ということばが使われるようになるのは、西洋文明が入ってきた明治40年(1907)ごろからで、gardenの訳語としてであり、その歴史は浅い。
庭園の「庭」という字は、元来中国においては堂前の場所、つまり屋前の平坦(へいたん)な場所をさしたから、日本に伝わったとき、一木一草一石もない広場(祭政を行う場所)を『日本書紀』では「庭(てい)」、『古事記』では「邇波(には)」「二八(には)」といったが、これは後世のいわゆる庭園ではなかった。[重森完途]

京都

イギリス庭園

イギリスの庭園は非整形で、自然の風景をそのままに生かした、自由で夢想に富むものである。

これは、イギリスの国土がなだらかな丘陵をもち、雨量が多く植物が繁茂し、美しい田園風景を展開していることにもよる。

画家で造園家のケント(1685―1748)は「自然は直線を嫌う」といい、そのため彼は並木道をつくらなかったといわれる。

自然の景観をできるだけ残し、不完全な部分だけを補うにとどめた。

人工的な印象をできるだけ避け、部分的に花壇と芝生を配したが、その花壇も単純な構成となっている。

これは切り花を栽培するという実用目的も兼ねていた。

こうしたイギリス庭園の造園には、自然の景観を重視した中国庭園や、J・J・ルソーの思想の影響も考えられるのである。

イギリス風庭園はロシアやポーランドでもつくられ、スウェーデンのグスタフ3世(在位1771~1792)もイギリス風庭園をつくった。

フランスのパリにあるモンソー公園はオルレアン家の狩猟宮のあった所で、1862年にイギリス風庭園につくられた。[重森完途]

イギリス宮廷庭園

イギリス風景庭園

フランス庭園

フランスの庭園はイタリアよりやや後れ、17世紀になって初めて独自の意匠をもつに至った。

バロック期における最大の造園は、ルイ14世時代のベルサイユ宮殿である。これより先、財務長官フーケは造園家ル・ノートルがつくった私邸の庭を披露したが、これを見たルイ14世はル・ノートルに命じて、莫大(ばくだい)な国家予算を投じてベルサイユに作庭させた。

大胆な地割と左右均整のとれた幾何学的な造型、十字形の大運河(カナル)、いくつかの花壇、装飾的な刈込みを施した植栽、芝生、森林、噴水池、それに無数の彫像を配置した。

こうして整形性と力動性をあわせもつ広大な苑囿の造営が実現、自然をも人間の芸術に服従させるという西欧思想とルイ14世の意図を今日にまで伝えている。
ベルサイユ宮殿の庭園は、当時ヨーロッパ庭園の最高の範例として各国に伝わり、この様式と形態に倣った宮苑と庭園を数多く生み出した。

たとえばロンドン南西郊のハンプトン・コート宮、ウィーン郊外のシェーンブルン宮、ポツダムのサンスーシ宮、コペンハーゲンのフレーゼンスボー宮、マドリード郊外のラ・グランハ宮などの庭園である。

しかし18世紀になると、自然をそのままの形で生かすイギリス風庭園が流行した。ベルサイユの庭園のなかでも、ルイ15世時代につくられた小トリアノンはイギリス風庭園になっている。[重森完途]

フランス宮廷庭園

イタリア庭園

ローマ帝国時代の庭園は中世以後とだえたが、15世紀ごろからフィレンツェを中心にイタリア・ルネサンス期の庭園が盛んにつくられた。

庭園は傾斜地につくられ、建物に接して露壇(テレース)が設けられ、池泉、水盤、滝、花壇、芝生、彫像、柱廊などを配し、住居やテレースの背後には森をつくって、それらをつなぐ階段状の園路によってはるかな遠方へと眺望を広げるようにした。

水の多用がイタリア庭園の特徴で、噴水、壁泉、人工滝などを各所に設け、大理石の彫像、壁面装飾などを随所に配している。

植栽はカシ、傘松が多く、これらの樹木で森をこしらえた。

フィレンツェのボーボリ苑、メディチ家のいくつかの別荘(ビラ)がそれである。

なかでもカレジ別荘庭園は15世紀初頭のもので、イタリア最古の庭園といわれ、外縁に彫像を配し、丸い水盤を中心に十字路で区画されている。

イタリア・ルネサンス期の庭園は傾斜地に設けられているのが特徴で、この意匠をまねたのが東京の旧古河邸の洋風庭園である。[重森完途]

イタリア庭園

中国の庭園

中国は悠久な歴史と広大な国土をもち、その時々の王朝の民族によって、さまざまな古典庭園がつくられた。

それらは規模も大きくかなりの数に上っている。中国の庭園を分類すると、王宮庭園、貴族庭園、寺院庭園、公共庭園の4種になる。

このうち帝王の庭園がもっとも早くからつくられ、歴代の帝王はいずれも大規模な造営を行ったが、ひとたび戦乱が起こるといち早く破壊されるのは王宮庭園であったから、商殷(しょういん)の沙丘苑(さきゅうえん)、周の霊囿(れいゆう)、呉(ご)王の消夏(しょうか)湾、秦(しん)の阿房宮(あぼうきゅう)、漢の上林苑(じょうりんえん)、北朝の鹿苑(ろくえん)、唐の神都苑(しんとえん)、金の明池(めいち)など、数多くの名が残ってはいるものの、現存するものは故宮の乾隆(けんりゅう)花園など、時代も新しく、数も少ない。

貴族や豪族の山荘は山西省の唐代の絳守の居園、広州の五代の南苑楽州、山東省の清(しん)代の十笏(じっしゃく)園などがある。
寺院庭園は王宮庭園ほど広くはないが、周囲の風景とよく引き立て合い、寺院とともに静かなたたずまいをみせている。

揚州平山堂の西園、北京潭柘(ペキンたんたく)寺の行宮院など、比較的多く残っている。
公共庭園は都に近く、交通の便のよい、川湖の近辺につくられた。

長安曲江、杭州(こうしゅう)の西湖(せいこ)、済南(せいなん)の大明湖などは古来からの遊覧地として人気があった。そのほかに料亭の庭も、北京にある明(みん)代のい園飯荘などいくつか残っている。[重森完途]

中国庭園

サラセン式庭園 

サラセン式庭園とは、外側に厚い壁を持った「パティオ」と呼ばれる中庭を発達させた庭園。

パティオは中庭であるため、周囲を建物で取り囲まれた小空間であるが、その中央に池や噴水、カナール(流れ、水溝)を配し、さらに色彩の豊かな色タイルの床、美しい花壇などが特徴である。

中央に噴水や池が設けられることで、鉢植えなどにして置かれた樹々とともに、場所に清涼感を与えている。

中世初期にイスラム教徒であるアラビア人系のサラセン人が征服した地域は、西は北アフリカ沿岸からイベリア半島まで、東は中央アジアからインドまでに至るが、サラセン人はそれぞれの地でその地の文化を取り入れ、次の特徴ある庭園様式を形成している。

サラセン式の特徴は,すべてパティオと呼ばれる中庭式の庭園であり、雨量が少なく乾燥し熱い日ざしの気候と外敵を防ぐことが理由となって発達した。以下の形式がある。

  • ペルシャ・サラセン式庭園 – 長方形の中庭を、二本の直交する園路で四分し、園路に沿ってカナール設け、その交点に浅いプールや園亭などが置かれる形。アジアの庭園#ペルシャ系が代表作で、これが初期のスタイルで、後で生まれるスペイン・サラセン式庭園やインド・サラセン式庭園はこれが源泉となっている。
  • スペイン・サラセン式庭園 – その代表的なものはスペイン・グラナダに現存するアルハンブラ宮殿のアルベルカ、アラヤネスの中庭、フェネラリフェ庭園、セビリアのアルカサル庭園、など優れた庭園がある。これは7世紀末スペインを征服した時につくられた形式で、スペインに侵入したサラセン人は、パティオの周囲は壁や柱廊で囲む。壁や柱、床には色タイルで独特の模様が描かれている。現在もスペイン文化圏ではこの庭園様式での庭園が作られている。
  • インド・サラセン式庭園 – 10世紀インドに侵入したサラセン人が従来のインド文化と融合してつくった様式の庭園。庭園を直交するカナールで四分し、その交点に四角形の檀を作り、その上に大理石の噴水池を設けている。アジアの庭園#インド・サラセン式ムガル王朝の庭園でのタージ・マハールがこの種の代表的庭園である。これも他のサラセン式のものをそのままの形で再現しているのではなく、スペインで確立したパティオとペルシャの水盤・水工・植栽技巧などをインドの風土に合わせ改変して拡大し、許容して継承している。

イスラム庭園

有名な庭園

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園芸用土

「土」とは自然界で岩石などの母材が風化しただけのものを言う。

「土壌」とは土に動植物由来の有機物が混ざって植物が正常に育つ

ものを言う。

「用土」とは土や土壌に改良を加えたものを言う。

例えば、地面の赤土は「土」、畑の赤土は「土壌」、土壌を乾燥し

粒度を調整した

赤玉は「単用土」となる。

単用土等を混合した用土に、有機質を混ぜたものを「培養土」、

培養土は人工土壌です。

 

        用土の種類

 

ここで大まかに4部類にまとめました。

 

1)      天然用土:赤玉、黒土、荒木田土、真砂土、鹿沼土、川砂、山砂。

2)      植物性用土:腐葉土、ピートモス、ミズゴケ、山ゴケ、バーク、化土、

くん炭、ココナッツピート。

3)      人口用土:バーミキュライト、パーライト、発砲煉石、ロックウール。

4)      培養土:単用土を加工、分解した有機質とブレンドしたもので、市販の

培養土が手間がかからず便利。

 

        植物の栽培に適した土壌

 

1)      十分な根が張れること。

2)      透水性、通気性がよいこと。

3)      保水性、保肥力があること。

4)      適正なpH(土壌酸度)であること。

5)      適正なEC(電気伝導度)であること。

6)      異物の混入がなく、清潔であること。

7)      鉢土は適当な重さであること。

8)      有機物を多く含むこと。

 

        土壌の性質

 

1)      物理的性質:透水性、保水性、通気性のことで、土の単粒構造と

         団粒構造に関係する。

2)      科学的性質:保肥力、酸性度、養分に関係すること。

3)      土壌の生物性:土壌中に存在する微生物のことで、多種類が多け

         れば被害を及ぼす病原性微生物や小動物の被害も軽減される。

   土壌中の動植物の遺体や排泄物は栄養成分となり、土壌の団粒

         を促進し堆肥などの有機質も与えられる。


 ※これら用土に関しては取締法がないので粗悪品に注意してください。

 

「土の性質と植物」

土の性質の中で重要なのは「通気性」、次が「排水性」です。通気性は根の生育に大きく影響します。

排水性は過湿を防ぐために大切です。これらが劣ると、根腐れによる失敗が生じやすくなるため、

培養土については根が生き生きと育つように、重要視する。

 性質

 用土

 重視する植物

 通気性

酸素を十分に供給できる力があるかどうか。

土の隙間が多いと酸素を蓄える力も高い。通気性が悪いと根張りも悪く、酸素が不足すると根腐れが起こる原因となる。

 

ふかふかした土や粒がしっかりした隙間がある土ほど通気性が良い。

 ・軽石

・パーライト

・くん炭

・バーミキュライト

・鹿沼土

・赤玉土

 ハーブ、観葉植物、クリスマスローズ、多肉植物等

 保水性

ずばり、水を保つ力。植物に必要な水分を十分に蓄えられるかどうかは重要。

 

砂や石は低く、有機質や粘土は高い。

 

 ・黒土

・ピートモス

・バーミキュライト

・腐葉土

 野菜類、花木、草本草花等

 排水性

水がすんなり抜けるかどうか。水にも酸素が含まれるので水が停滞せずに抜けることで空気の入れ替えにも関係してくる。

 

砂や石で排水性が高い。

 ・軽石

・パーライト

・鹿沼土

・赤玉土

 サボテン、多肉植物、観葉植物、洋らん等

 保肥力

与えた肥料を土が保持する力。これが無いと水で肥料分が流れやすくなり、植物生育が悪くなる。

 

粘土や有機質で高く、砂や石は低い(ゼオライトは例外)

 ・黒土

・バーミキュライト

・腐葉土

・ピートモス

・くん炭

 野菜類

 酸性

多くの植物は弱酸性で育つが、それよりもpHが低い状態の土

 ・ピートモス

・黒土

・鹿沼土

 ブルーベリー、サツキ、ツツジ、ツバキ、ベゴニア、

ジャガイモ、スイカ等

 アルカリ性

Hが中性よりも高い土

 ・くん炭

・バーミキュライト

 ラベンダー、ローズマリー、マリーゴールド、

コスモス、クリスマスローズ、マメ科、オリーブ等

 

 

 園芸用土について             
最近、パンジーの土とかペチュニアの土とか花の名前を付けた土が売られています。簡単に使えて

比較的生育も良いのですが、花の種類だけ用土を揃えていては大変ですし割高です。用土に対する

知識を身に付ければ5種類くらいの用土をそろえれば、たいてい間に合います。

 

基本となる用土 

ぼら土(日向土)

霧島山の噴出物で軽石系の用土
弱酸性(PH56)で、雑菌が少なく、水はけがよく粒が硬く

崩れにくい、粒の大きさごとに選別して売られいてるため

篩にかける必要がない。アルカリ性植物を除きなんでも栽

培できる用途の広い用土である。アルカリ性植物を植える

場合は、苦土石灰を10リットルあたり50100グラム使います。

鹿沼土より硬質なので、シンビジュームなど洋蘭や観音竹

や万年青などの栽培に主に用いられます。ただ、鹿沼土や

赤玉土に比べ水持はよくありません。

価格の違いによる品質の差はあまりありません。

鹿沼土
かぬまつち

栃木県から茨城県にかけて産出し、特に鹿沼市で良質の用土

が取れるため鹿沼土と言う。今から3万年前に群馬県の赤城

山が火山爆発したときの噴出物だと言われる。地質学上の名

称は、鹿沼軽石で、主成分は、珪酸とアルミニウムです。
酸性(PH46)で、主としてさつきやつつじの培用土として用

いられますが、雑菌が少なく水はけ、水持がよく、アルカリ

性植物を除きなんでも栽培できる用途の広い用土である。

軟質系と硬質系があり、一番硬い硬質系を日光砂と言います。

赤玉土 (あかだまつち)

赤玉土とは 八ヶ岳 浅間山 箱根 富士山 などの噴出した火山

灰を篩でこして玉状にしたものです。赤い色は、土中の鉄分が酸素

と反応したもので、鉄サビの色だそうです。用途の広い用土です。

柔らかく手で簡単につぶれます。粒の大きさごとに選別して売られ

いてるため篩にかける必要がない。普通の鉢物から盆栽まで用途

は広いが、粒がやわらかいため蘭類には、あまり使われません。

パミス(軽石)

 火山の噴火によってできた軽石。名前のとおり軽いので水

に浮く。水はけが良いので、洋蘭や東洋蘭・観音竹や万年青

などの栽培に用います。

桐生砂 きりゅうずな

鉄分が多く赤みを帯びた火山砂 価格は高い

富士砂 ふじずな

 富士山の溶岩粒、多孔質の黒色の軽い山砂、盆栽の化粧砂と

して使われる。一般の栽培用土にも適するが、値段が高い。

真砂土
まさど

花崗岩が風化した山土、宅地の造成などに一般的に使われる用土

で、鉢植えの用土としてはあまり適さないですが、腐葉土や堆肥

等を23割ほど混ぜると畑や庭土と使うには良い用土です。

鉢植えに使う場合は、微塵を抜き水はけをよくするか腐葉土を

45割くらい混ぜると良いでしょう。篩で10㎜で篩ったあと

2mmふるい残ったものを水洗いすると、砂ができます。黒松を

植えるのには良い。赤土っぽいものから砂の成分が多いものま

で幅があるります。市販されている用土の中では一番安い用土です。

 バーミキュライト

 輝岩を800℃~1000℃の高温で処理し、約10倍に発砲させたアコ

ーデオン状の銀色または金色の光沢を帯びた粒状の用土。まるで、

蛭のように伸びた状態になるので蛭石ともいいます。雲母のよう

に薄くはがれる。きわめて軽い。通気性・排水・保水性・保肥性

に優れる。雑菌がないため挿木などの用土として使う。長く使っ

ても固まらないので、取木の用土として使うほか、つり鉢の用土

に適するが、あまり軽いので安定性が悪く使いにくい面もある。

他の用土と混ぜると水を掛けるとき浮かび上がってくることがあ

りますが水を十分に吸った状態では水に沈みます。産地によって

成分の違いはありますが、南アフリカ産 珪酸40.7% アルミナ

10.6% 酸化鉄6.0% カルシウム1.6% カリウム4.4% マグネシ

ウム27.3% PH7 かさ比重 0.1となっている。オーストラリア産

珪酸37.9% アルミナ10.6% 酸化鉄9.4%マグネシウム21.2% 

などなっています。

 パーライト

 黒曜石・真珠岩を粉砕し、高温高圧で発泡させた白色の軽い粒

状物。排水性は良い、保水性のあるものと保水性がないものと2

種類ある。水に浮くので通常、単独で使うことは少なく、つり鉢

用土などに混合して用います。珪酸の作用により根腐れ防止の効

果もあります。
パーライトの代表的な製品である。ビーナスライトの成分は、

珪酸77.3% アルミニウム12.3% 酸化鉄0.74% チタン0.1% 

ナトリウム4.16% カルシウム0.5% カリウム4.56% マグネシ

ウム 0.05% PH7 比重 0.1となっています。 

 焼赤玉土
クレイボール

 赤土を練って焼き、粒状にしたもの。多孔質で水はけ、水持が

よく、雑菌がないですが、価格がかなり高い。

 黒玉土

 黒土や田土を玉状に加工した土。ホームセンターでは、ほとんど販

売されていないが、田土を加工したものは、農業系のホームセンター

に田植え用として販売されている他、黒土を加工したものは、寒蘭用

用土として販売されているが値段がかなり高い。

 田土

 田んぼの土、粘土質なので一般の植物を育てるのには向きません

が、蓮などの水生植物に向きます。また、ひと冬、風化させたものに

腐葉土を混ぜ大菊の用土として使います。一般には、あまり市販さ

れていません。

 畑土

 説明するまでもなく、畑の土です。地方によって成分は違いますが、

赤土系と真砂土系の土が多いみたいです。

黒土 

 有機質が腐食して土になったもの。純粋な黒土なら堆肥などを混ぜ

る必要はありません。

有機質 

  バーク堆肥

 樹皮を腐食化したもの、腐葉土と同じように使います。バーク

に比べ、樹皮が小さく腐葉土代わりに使います。腐葉土より品

質が安定しております。

普通はPH6程度ですが、PH7くらいの製品があるので注意しま

す。樹皮の代わりに、砕いた木材を材料にしたものもあります。  

  牛糞堆肥

 牛舎に敷き詰めた大鋸屑等を発酵させたものです。腐葉土と同じよう

に使います。肥料分があるので、土のついていない裸苗には使いませ

ん。PH7くらいのものが多いので、PH7以上ある場合には、石

灰を入れる必要はありません。野菜つくりには、かかせません。

腐葉土
ふようふど

 樹木の落ち葉が腐食化したもの。クヌギ・ぶな・樫・椎・楢の

落葉が上質と言われます。針葉樹の落葉は、普通使いません。

落葉に米糠を5%くらい混ぜ、水を十分かけよく踏み込み、ビニ

ールをかけて腐食させて作ります。単独で用いることはなく他の

用土に2~5割ほど混合して使います。

ピートモス

北国の池や沼で水苔等が腐食化したもの、腐葉土の代用とします

ph4.15.9の酸性なので、10リットルあたり100200グラムの

石灰を混入します。また、いったん乾燥すると水を吸着しにくい

ので注意します。ピートモスを使った。植木鉢や播種床等が数多

く製品化されています。ピートモスは、本来酸性ですが最近は、

PHを調整して中性にした物が販売されています。

普通は単独で用いることはなく、腐葉土の代用品として他の用

土に23割ほど混ぜて使用します。腐葉土に比べやや高価ですが、病害虫の心配がないので安心です。また、細かいので土の隙間に

入り水持ちが良くなります。

 パームピート(ココピート)

 ココヤシの実の繊維を数年間腐食させたものです。見かけはピートモ

スに似ています。圧縮されているのでかさばらないし、100均で買え

ピートモスの半分くらいの値段ですので重宝します。

塩分を含んでいる粗悪品があるので注意が必要です。ピートモスに比

べ繊維がしっかりしているので長持ちします。保湿材としても使えます。

 ジフィ ふくらむ培養土

 中に入っているのは、パームピートです。
100
均のパームピートに比べると2倍くらいの値段になりますが、緩効性の肥料(たぶんマグアンプK)が入っています。外袋がしっかりできていて鉢の代わりになる作りなっているのが、大きな違いで、水を掛けると5分ほどで6倍に膨らみます。
100
均のパームピートは、水を掛けても膨らむのに1時間くらいかかります。お湯を掛けるとすぐに膨らみますが、冷えるまで時間がかかります。

特殊な用土

バーク

樹皮を腐食化したもの、主に洋蘭を栽培するときに使います。ネオソフロンなどの商品名で販売されています。樹皮の粒がしっかりしています。

籾殻薫炭
もみがらくんたん

 籾殻を不完全燃焼させ炭化させたもの。単独で用いることはなく、他の用土に2~3割ほど混合して使います。排水性、通気性を増し、根腐れ防止になるといわれる。

水苔

山地の湿地帯に自生する苔で、乾燥させた状態で販売されています。最近はニュージーランド産の良質な水蘚があります。
水苔が長いほど値段が高くなります。AAとかAAAAなどAが多いほど長くなり価格が高くなりますが、業者によって品質はまちまちです。長い水苔の方が作業はしやすいですが、一般的な蘭の場合は、安い水苔でも問題ありません。ただ、風蘭を苔台の上に植えつける場合には、長い水苔が必要になります。
主に洋蘭・東洋蘭・野生蘭・観葉植物の栽培にもちいられますが、ミズゴケで栽培できない植物はないといわれています。
また、取り木にも欠かせないものです。使う前に水に漬け湿った状態で使います。野性蘭を植える場合には、水苔で植えれば無肥料でも健全に生育します。土と違い、鉢が倒れてもこぼれないし、乾燥させればかなり軽いのが利点です。一旦乾燥させると水を吸いにくくなるので、カラカラに乾燥させて場合には、30分ほど鉢ごと水に漬け吸水させます。
また、他の用土と混ぜて使用することもありますが、そのときは、篩で漉して小さくする必要があります。普通の用土とは違うので、7mmくらいの篩にミズゴケを篩に押し付け、大根を摩り下ろす感じで動かします。鋏で切るより篩で漉す方が簡単に小さくなります。
購入したミズゴケを水に付け吸水させてから固く絞ります。カラカラに乾いたミズゴケは水を吸いにくいので、急ぐ場合には、お湯をかけます。

山苔

山地に自生する苔の一種で、杉の葉に似る。刻んで乾燥させたものが販売されています。主に鹿沼土と混ぜて皐月の栽培に用いる。価格は水苔の410倍程とかなり高いの。

けと土

 葦やまこもなどの水生植物が腐食化し粘土に近くなったもの。盆栽の石付けにはなくてはならない用土です。石付けに用いる場合は、同量の水苔と良く練りあわせて使います。保存するときは、ビニル袋に入れ湿った状態で保存します。乾燥させるとぼろぼろになり使い物にならなくなります。

山野草の土・東洋蘭の土

ぼら土 ・硬質鹿沼土・焼赤玉土・パミスなどを混合した土で高価です。大量に使うなら自分で配合した方が安くできます。

パンジーの土・バラの土・観葉植物の土など(培養土)

花の名前が付いた土が園芸店などで売られています。この手の用土は、畑土に腐葉土を3割くらいとバーミキュライトやパーライトを1割ほど混ぜたものがほとんどです。良心的な業者の商品であれば成育は間違いないのですが、植物の種類の分用土を用意していては大変です。自分で配合した方が管理が楽でかなり安くすみます。

 

 

 一般的な用土の配合
植物は適応力が広いので、植物を育てるのにこの用土でなければ、いけないと言うことはありません。
上記の基本となる用土7割に、上記の有機質を3割の割合で配合すれば、たいていの植物は育ちます。

赤玉土7に腐葉土3を混合したものです。配合は、ボラ土1 鹿沼土1 バーク堆肥1の配合です。
水はけを良くしたい時には、ボラ土やバーク堆肥を使い、水持を良くしたい時には、バーミキュライトやピートモスを使います。同じ植物でも置き場所や植木鉢の種類に潅水の回数によっても用土の配合は異なります。色々試してみて自分に最適な用土の配合を探してください。また、用土は重たいので産地から遠くなると運賃がかさんで価格が高くなる傾向にあります。価格が高いから良い用土だとは限りません

草花を植える用土

パンジーやひまわりなど一般的な草花を植える場合には、畑土7に堆肥3が標準です。堆肥がなければ、腐葉土やピートモスでもかまいません。シャベルなどでよく混合します。

高級(大切)な草花や樹木

畑土の中には、害虫がいたり病原菌も多くて枯れる原因になりやすいので、赤玉土7に腐葉土3が基本になります。
私は、九州では、赤玉土が高いので、小粒のボラ土6に樹皮堆肥4を主に使っています。赤玉土や鹿沼土・ボラ土などの用土にに腐葉土や堆肥・ピートモスなどの有機質を34割ほど混ぜるのが一般的な用土です。

山野草

ボラ土1:鹿沼土1:パーライト1など水はけの良い用土を配合します。

盆栽

赤玉土を中心に鹿沼土やボラ土や砂などを混合します。 

 

 

鉢植えに使う土

一般的な、鉢植えに使う土は、赤玉土7に腐葉土3を混合したものです。この用土の配合ならたいていの植物が問題なく生育します。鉢植えに使う土は、まず水はけが良いことが条件です。植木鉢に土を8割位入れ水をたっぷり掛けます。10秒程で水が表面から抜けない場合は、水はけが悪いので、篩で微塵を抜くか、腐葉土や堆肥を多めに混ぜ排水を良くします。

花壇に使う土
花壇には大量の用土を使うのでビニル袋に入った土を使うのはかなり高くつきます。土木業者にまさ土を頼んだほうが早いでしょう。これに牛糞堆肥を混ぜるのが1番経済的です。牛糞堆肥は、農協系のホームセンターに行くと他の園芸店の半額くらいで売っているところもあります。アルカリ性植物を植える場合は、石灰を入れます。

 

古土の再利用
鉢植えに使った古土は、そのままでは、鉢植えの用土として使えません。原因は、①土の粒が小さくなって水はけが悪い用土になっている。②雑菌や害虫が入っている。③植物がだす老廃物が溜まっている。などです。
花壇や畑のある人は、花壇の土に混ぜ込みます。
鉢植えの土として再利用する場合には、堆肥や腐葉土を2割くらい混ぜて1年くらい雨が当たるところに放置します。その後さらに堆肥や腐葉土を12割混ぜNCSなどの土壌消毒で消毒するか、量が少ない場合には、土をポリ袋にいれて電子レンジで加熱します。
ただ、面倒なので
プランターに植える場合には古土に堆肥を3割と殺虫剤を混ぜすぐに再利用して使っています。

楽しいガーデニング生活

剪定について

園芸用語

浅植え(あさうえ)

苗の根鉢上端が表土より高い位置になるよう植え付ける方法。水はけを確保する目的や湿潤を嫌う植物を植え付ける場合に行う。地植えの樹木は盛土をして地上に出す場合を高植えという。

揚げ接ぎ(あげつぎ)

台木を鉢上げし活着させたり、休眠期に苗を堀上げ台木にして接ぎ木する方法。

アルカリ植物(あるかりしょくぶつ)

アルカリ性土壌で生育する植物。地中海性気候に原生する植物や海浜植物に多く、降雨量が多い
日本では酸性土壌の土地が多いことからアルカリ植物は少ない。

アーチ仕立て(あーちじたて)

アーチは弓状の門のこと。つまり、その形に植物を仕立てるやり方をいう。つるバラやそのほかのつる性植物を誘引し絡ませる。または、生け垣などを直接刈り込んでアーチ状につくり上げる場合ある。

青枯病(あおがれびょう)
この病気は土によって伝染し、導管部が侵されて先端からしおれ、ついには枯死する。ナス科の作物が連作できない原因の一つになっている。連作を避け、圃場の排水を図り、被害株は早く抜き取って処分する。

赤玉土(あかだまつち)
有機質を含まない赤土の乾燥したもの。水はけ、通気性が良く、反面水もちも良いので鉢物用として使われる。酸性土。

秋おち
稲作の場合、はじめは健全であるが、時期とともに次第に生育が悪くなり、下葉から枯れる。同時にごま葉枯病の発生も多くなり、収穫時頃には枯死の状態になってしまう。これを秋おちといい、水田の作土から鉄分が溶脱して、作土が老朽化することによって起こる。

穴肥(あなごえ)
追肥を施す方法の一つで、鉄棒などで畦の適当な場所に、深さ12~15cm程度の穴をあけ肥料を施す。果菜類でよく行う。

油粕(あぶらかす)
油をしぼり取ったあとの粕(かす)を油粕といい、遅効性の肥料として用いられる。何から油をしぼった粕であるかによって、ダイズ油粕、ナタネ油粕、ゴマ油粕などという。

アブラムシ
吸収口で植物の樹液を吸う害虫の一種で、種類がいろいろある。若い茎葉につきやすく、ウイルス病も媒介するので注意が必要。初期の防除が大切。

荒木田土(あらきだつち)
田土と同じ

行灯仕立て(あんどんじたて)
つるを螺旋状に巻き付ける。

暗渠排水(あんきょはいすい)
地中の壕に穴あきパイプ・そだ・もみがらなどを埋め込んだ暗渠を設け、圃地の排水を図ることをいう。

アンモニア態窒素(あんもにあたいちっそ)
窒素(N)は、燐酸(P)、加里(K)石灰(Ca)とともに、特に重要な肥料成分であるが、これは硝酸態(しょうさんたい)、アンモニア態、有機態(ゆうきたい)の三つに大別される。このうち前の二つは、そのまま植物に吸収されるが、有機態は、微生物の作用でアンモニア態か硝酸態になってから吸収される。

 

生垣(いけがき)
木を植えて作る垣根、剪定や刈込などで生垣の役割をもたせる。

EM菌(いーえむきん)
Effective Microorganisms 有用微生物。

維管束(いかんそく)
根、茎、葉の中を貫く束状の組織。木部と師部からなり、木部は水の通り道である道管など、師部は有機養分の通道を担う師管がある。葉における維管束は葉脈と呼ぶ。シダ植物、裸子植物、被子植物にみられ、それらを維管束植物という。

萎黄病(いおうびょう)
キャベツ、ダイコンなどの重要な土壌病害で、フザリウム菌によって発病する。葉は緑色を失って黄色に変わり、生育が止まってやがて枯死する。

EC(イーシー)
Electric Conductivity(エレクトリック コンダクティビィティ)の略で、電気伝導度のことをいう。 土壌中のECを測定すれば、塩類濃度がわかり、作物がどの程度の生育障害を起こすかを判定することができる。

萎黄病(いおうびょう)
キャベツ、ダイコンなどの重要な土壌病害で、フザリウム菌によって発病する。葉は緑色を失って黄色に変わり、生育が止まってやがて枯死する。

育種(いくしゅ)
遺伝的な素質を変えて、より有用なものに改良することを育種という。

移行型除草剤(いこうがたじょそうざい)
葉・茎・根などから吸収され、植物体の各組織に移行拡散して、殺草効果をあらわす除草剤を移行型除草剤という。

移植(いしょく)
育成した苗を苗床や本圃に植えること。通常は播種床→苗床を仮植または移植、苗床→本圃は定植(ていしょく)という。

一代交配種(いちだいこうはいしゅ)
一代雑種=F1。品種や系統の違ったAとBを両親とする子どものこと。

一代雑種(いちだいざっしゅ)
品種や系統の違ったAとBを両親とする雑種の一代を一代雑種という。また、交配種(こうはいしゅ)とか、F1(エフワン)ともいわれる。

一日花(いちにちばな)
一つの花の寿命がおおよそ1日しかない花のこと。アサガオ、ハイビスカス、ヘメロカリスなど。

一年枝(いちねんし)
生じてから1年未満の枝。春の芽吹き以降に出た枝で、まだ次の春を迎えていない、最も若い枝のこと。

一年草(いちねんそう)
1年以内に開花して、その一生を終わる性質を一年性(いちねんせい)といい、このような性質の草花を一年草という。

一番花(いちばんばな、いちばんか)
一つの株のうちで最初に咲く花、または花房のこと。通常は草花に対して用いられる言葉。続いて咲く順番で二番花、三番花……となる。

萎凋係数(いちょうけいすう)
土中の水分が減ると、植物は次第にしおれ、しまいには、もはやいくら水を与えても、回復できなくなる。回復できなくなった時の水分の量を、萎凋係数という。

萎ちょう病(いちょうびょう)
トマト萎ちょう病、ホウレンソウ萎ちょう病、ゴボウ萎ちょう病などがあり、フザリウム菌によって発病する。

一季咲き(いっきざき)
花の咲く時期が、ある季節に限られている性質のこと。

一歳植物(いっさいしょくぶつ)
一般の樹木は、発芽から開花・結実するまで数年を要する。ところが、ある樹種や品種では、基本種に比べて非常に早く、1~2年のうちに発芽から開花・結実するものがある。これらを園芸上「一歳植物」または「一歳もの」と呼んでいる。

一般平坦地(いっぱんへいたんち)
栽培地を分類するうえで、高冷地・冷涼地・暖地などを除く地域で、一般には関東以西の平坦地をさす。

遺伝・遺伝子(いでん・いでんし)
親から子・孫に体の形や色などの形質が伝わる現象を遺伝といい、伝える物質が遺伝子、その本体がDNAである。

遺伝子組換え(いでんしくみかえ)
遺伝子(DNA)を生物から生物に組み換えて、目的とする形質を発現させる手法。育種分野における最も有力な新手法として期待されている。

いもち病(いもちびょう)
イネいもち病菌の寄生による病害。普通、葉に褐色・紡錘形の病斑ができ、中心部から白化し、次第に茎や穂に広がる。低温多湿の年に多発しやすい。

忌み枝(いみえだ)
樹形を乱し、あるいは美観を損なう枝、風通しを悪くする枝などで不要な枝を指す。ヒコバエ、車枝、下り枝、胴吹き枝、かんぬき枝、立ち枝、平行枝、ふところ枝、内向き枝、徒長枝、など。

忌地(いやち)
同じ場所で同じ種類をつづけて栽培すると成績がおちる。この現象を忌地、または連作障害(れんさくしょうがい)という。土中の肥料など各種の栄養分のバランスが崩れたり、その一部がひどく少なくなったり、栽培した作物の根から分泌した特殊な有害成分なり、あるいは土中の微生物の具合いや、土の性質の変化など、忌地の原因はさまざまである。 ⇒連作障害。

イングリッシュローズ
オールドローズとモダンローズを交配して作り出された、全く新しいバラ。

イングリッシュガーデン
イギリスで19世紀後期以降に普及した非整形な自然風庭園を指す。多種の高木、低木、宿根草など混植して作る自然風庭園は病害虫の発生が少ない。

陰樹・陽樹(いんじゅ・ようじゅ)
陰樹は日陰や半日陰でよく育つ樹木のこと。アオキ、カクレミノ、カエデ、ツバキなど。陽樹は日なたでよく育つ樹木で、ケヤキ、ハナミズキ、サクラ、ウメ、マツ、サツキ、ツツジなど。

ウィーピング作り
垂れ下がるツルバラを接いで、傘のように仕立てる作り方。

ウイルス病
ウイルスは一種の病原体で,バイラスと呼ばれることもあり,この病原体による病害は種類も多く,病害のあらわれ方も種々雑多である。アブラムシや接触によって伝染するといわれ,被害株は早く抜き取り処分するとともに耐病性品種の導入やアブラムシの駆除が大切である。代表的なウイルス病として,キュウリモザイクウイルス(CMV)やタバコモザイクウイルス(ToMV)がある。

ウイルスフリー
カーネーション、宿根カスミソウ、ユリやイチゴ、サツマイモ、ジャガイモなど株分けや挿し木、接ぎ木、球根等で増やす植物はウイルス病に一度侵されると病気を取り除けない。ところが生長点を培養するとウイルスに侵されていないウイルスフリー株が得られるため、これを増殖し、無病苗として生産販売している。

植え傷み(うえいたみ)
植え付け、植え替えをしたときに起こる障害で、一時、生育が止まったり葉が落ちたり、ひどいときには枯れることもある。主な原因は、植え替えのとき根が切られるなどして、水を十分に吸うことができないのに、葉からはどんどん水が蒸散して、体内の水分が不足するためである。植え傷みの比較的少ない時期が、植え付け、植え替えの適期といえる。

ウォータースペース
鉢植えの土の表面から鉢の上縁までの空間。潅水の際、水を土中に自然に浸み込ませるためにとる。

羽状複葉(うじょうふくよう)
葉身がふたつ以上に分かれている葉を複葉という。羽状複葉は小葉が葉軸の左右に並列する複葉であり、葉軸の先端に小葉があり小葉の数が奇数は奇数羽状複葉、先端の小葉を欠くものが偶数羽状複葉という。葉柄の分岐の有無や分岐の回数により1回羽状複葉、2回羽状複葉などに分類される。

雨前散布(うぜんさんぷ)
天候を見定め、降雨の前に殺菌剤の散布を行う。これを雨前散布という。 病原菌が雨水を得て活動をはじめ、組織内に侵入してから散布しても、殺菌効果は極めて低い。したがって、雨前散布は病害防除の基本であるとされている。

内芽(うちめ)
何本もの枝からなる株の、内側(幹側)に向いている芽のこと。

うどんこ病
胞子で空気伝染する病害。葉の表面に白い粉が発生し、白い粉で全面がおおわれてしまう。各種作物や植物で発生。

畝立て・畝幅(うねたて・うねはば)
畝立ては畑に作物を植えつけるため、間隔をおいて土を高く盛り上げる作業で、その間隔を畝幅といい、作物によって異なる。

うらなり
ウリやカボチャなど、ツルの先端の方で時期が遅くなってからなった実をいう。最盛期を過ぎて樹勢が衰えてからの結実なため、栄養が十分蓄えられず、貧弱なものになりがちである。反意語「もとなり」。

裏作(うらさく)
主な耕作をし、その収穫後に次の作付けまでの期間を利用して他の作物を栽培すること。例えば水稲の後に大麦を作る時、水稲を表作、大麦を裏作という。

ウリハムシ(ウリバエ)
スイカ、キュウリ等の葉を食害する害虫で、橙色の羽をもつ。

上根(うわね)
一般的には地表に近い部分にある根のことをいうが、ユリなどの場合は球根の上にある茎から出る根のこと。生育のための養分を吸収する大切な根なので、球根は深めに植え付ける。 上根が発達した植物は施肥への反応が早いが多肥による肥焼けが発生しやすい。また、水切れによるストレスが大きい。

A.A.S.(エーエーエス)
オール・アメリカ・セレクションズ=北アメリカ大陸の家庭園芸の普及に向けて、1932年に設立。現在、世界で最も優れた新しい品種が集まる審査会として評価されている。A.A.S.受賞品種に与えられるエンブレムは、家庭園芸のシンボルマークとまで言われ、世界中の育種家の胸をときめかす存在となっている。

APG分類体系(えーぴーじーぶんるいたいけい)
DNA配列を比較することで種の近縁関係を探り、その知見に基づいて被子植物の分類を目指す植物学者の集まりがAPG。AngiosPermum Phylogeny Group(被子植物系統グループ)の頭文字をとったもの。

エアープランツ(えあーぷらんつ)
チランジア(チランドシア)属の植物の総称。同属には地生種もあるが大半は着生種で、自生地では樹木や崖などに着生する。雨水や霧などの水を吸収して育つ。

栄養器官(えいようきかん)
植物の葉、茎、根は生命維持のために欠かせない部位で、総じて「栄養器官」。これに対し花、種子、果実は、種族を維持するためのもので「生殖器官」と呼ぶ。茎は地上で葉を支え、根と葉をつなぐ物質の通路となる。

栄養生長(えいようせいちょう)
葉や茎のことを栄養器官という。栄養器官のみを茂らせる生育のことを栄養生長という。花や子房などの生長過程が生殖生長である。栄養生長はチッ素肥料、正殖生長はリン酸やカリ肥料が必要とされる。

栄養繁殖(えいようはんしょく)
タネでの繁殖に対して、挿し木、接ぎ木、取り木、株分け、組織培養などで繁殖する方法をいう。

液肥(えきひ)
普通の肥料は粉状または粒状であるが、液状の肥料を液肥あるいは液体肥料という。

エスレル
生長調節剤(せいちょうちょうせつざい)の1種で、花数の増加や熟期の促進に効果がある。エスレルは植物に吸収されると エチレンに変わる。

枝打ち(えだうち)
枯枝や下枝を切り落とすことをいう。また通路の照明や視野の妨げにならないよう、強風で枝が落下しないよう枝を除去作業などもさす。

枝変り(えだがわり)
植物体の一部にそれまでみられなかった形質が突然現れる現象。ある形質が消滅する場合も含まれる。

枝抜き(えだぬき)
樹木の込み合った枝を切り取って整理し、日当たりや風通しをよくすること。「間引き剪定」ともいう。切る場合は、枝のつけ根ギリギリのところで切ること。そうしないと再び発芽してしまい、かえって枝が込み合うことになるおそれがある。

F1(エフワン)
一代雑種

塩化カリ(えんかかり)
加里肥料の一種で、加里成分は60%。記号はKCL(ケーシーエル)。副成分の塩素が、土中の石灰と化合して石灰を流失させ、土を酸性にする欠点がある。しかし、硫酸加里より安価なので、かなりよく使用されている。タバコ、でん粉作物には適さないが、繊維作物に適する。

園芸植物(えんげいしょくぶつ)
人が栽培する植物のうち、園芸に利用されるもので、観賞植物、果樹、野菜をいう。大多数が品種改良されたものである。

塩積・塩類濃度障害(えんせき・えんるいのうどしょうがい)
化学肥料は各種の無機塩類を伴っている。施肥に伴う土中のこれら塩類は、土壌溶液の濃度をたかめ、その結果として根の養分吸収をさまたげ、さらには根を損傷する。また同時に、土壌の酸性化を進め、地上へは生育に有害な酸性ガスを排出する。 施設栽培の場合、土中の塩類は降雨による流亡もなく、換気も室外のように十分でないため、作物は地下部地上部ともに障害をうけるので、塩積とか塩類濃度障害と称して、特に重視されている。対策には多肥、特に酸性肥料の施用をさけること、石灰の合理的施用、換気や土の過湿・過乾に留意することが大切である。

栄養系(えいようけい)
開花後にできたタネをまいても、花形・花色などが親株と同じ形状にならないため、挿し木によって増やす系統のこと。

エチレン(えちれん)
植物ホルモンのひとつで、化学式はC₂H₄。花や果実の成熟促進、茎や根や芽の伸長抑制、細胞肥大などの作用がある。

オールドローズ
現代のバラが普及する以前の半つる性や半野生のバラ。18世紀に四季咲き性ハイブリットティーローズ(HT)と呼ばれる現代バラが育成される以前では、一季咲きオールドローズが近年のイングリッシュガーデンブームのなかで人気を呼んでいる。

オーキッド咲き(おーきっどざき)
ダリアの花型の一つ。舌状花は一重咲きでヒトデ状の奇花で色彩も変わったものがある。

置き肥(おきごえ)
鉢植えなどに、練り肥や固形肥料を置く施肥方法のこと。土に混ぜたり、鉢の縁に置いておくと、水やりのたびに溶けてゆっくり効く。

押さえ床育苗(おさえどこいくびょう)
練り床育苗の変形で、枠の中に用土を均一に入れ、適度の水を加えて平らに押さえ、床を作る。後に必要な大きさにブロッキング(切り込み)をして、種子をまく。

親蔓(おやづる)
双葉の生長点から最初に発生した蔓を親蔓といい、親蔓から伸びた側枝を子蔓、子蔓から伸びたものを孫蔓という。

親床(おやどこ)
たとえば、Aに育っている苗を、別の場所Bへ移植する場合、Aを親床という。したがって、まき床はもちろん親床である。

お礼肥(おれいごえ)
花が咲いた後や果実を収穫した後に施す肥料。また、観賞樹だは、生育期の剪定や刈込後に萌芽、生育を助けるため施される。

オンシツコナジラミ
成虫は体長は1.5mm内外でロウ物質に覆われて白色。各種の野菜、花、雑草などの葉裏に寄生して吸汁し生育を悪くする。また、成虫や幼虫の排泄物にすす病菌が繁殖して同化作用を阻止したり、果実を汚染することがある。

温床育苗(おんしょういくびょう)
苗をつくる場所として、板などで枠を組み、上にビニールトンネルをかけて、醸熱材料(じょうねつざいりょう)や電熱で加温して苗をつくることを温床育苗といい、その場所を温床という。 加温しないものを冷床といい、そこでの育苗を冷床育苗(れいしょういくびょう)という。

温帯性植物(おんたいせいしょくぶつ)
温帯、いわゆる四季があり、暑さ寒さも極端に厳しくなく、1日の日照時間は季節によって変化するものの、極端な差がない気候条件下で生活する植物のこと。

温度較差(おんどかくさ)
昼の気温と夜の気温との差をいう。おおむね10゚Cほどの差が望ましい。夜温が高すぎると呼吸による消粍が激しいなどの悪影響がある。

開花調節(かいかちょうせつ)

花き栽培、採種栽培において、より有効な花を咲かせる目的で、温度、日長、薬品等の処理により開花時期を調節することをいう。

カイガラムシ害虫の一種で、種類が多く、体表がロウ質物で覆われているため薬剤で駆除しにくい場合が多い。木が弱るとつきやすいので、健全な生育を図ることが先決である。

塊茎(かいけい)

シクラメン、球根ベゴニア、アネモネ、カラーなどのように、茎が肥大した球根をいう。

塊根(かいこん)

ダリア、ラナンキュラスのように、根が肥大したものをいう。

かいよう病

トマトで被害の大きい細菌病。種子伝染と土壌伝染する。茎や葉柄の内部が侵され、茎葉は萎れて枯れる。風雨による二次感染の場合は葉枯れを起こし、また果実に鳥目状の小斑点を生じる。

化学肥料(かがくひりょう)

硫安は空気中の窒素を、石灰窒素はカーバイトと空気中の窒素を、過りん酸石灰はりん鉱と硫酸を、熔成りん肥はりん鉱とじゃもん岩とを、それぞれ原料として、化学的な工業操作で製造された肥料であり、このようにしてできた肥料を化学肥料という。

花芽分化(かがぶんか・はなめぶんか)

植物は、その生長点に、発育して花芽となるべき新しい組織をつくる。このことを花芽分化、更には花芽形成という。その要因にはその植物の年齢、温度、日長等いろいろある。

花冠(かかん)

ひとつの花の花びらの集まり。美しい色をもつことが多く、昆虫を誘う。萼とともに雌ずい、雄ずいを保護する役目を担う。

可給態養分(かきゅうたいようぶん)

土中の養分のうち、作物に吸収されやすい簡単な化合物となっているものを、可給態養分という。複雑な化合物で吸収されにくいものを不可給態養分という。

萼(がく)

被子植物の花被の一番外側にあって花弁をかこむ部分。ヘタ。

隔年結果(かくねんけっか)

よく実がつく年(なり年)と実がつかない年(裏年)が1年おきに交互にくることがある。実をたくさんつけた枝には、次の年に花芽がつくられにくいという性質からくる現象で、ミカンやカキはその代表的な例。 

がく割れ

カーネーションの栽培上、大きな障害となっている。がくが破損して商品にならなくなる。昼夜の温度較差や肥料の影響が大きな原因とみられる。また、品種によるちがいもある。

花茎(かけい)

キク科のタンポポやヒガンバナ科のヒガンバナのように、先に花がついているだけで、葉のついていない茎。葉のついている普通の茎と区別して呼ぶ。

果梗(かこう)

枝や茎から分かれて細く伸び、その先に果実をつけている部分。

花梗(かこう)

花柄のこと。

花崗岩砂礫(かこうがんされき)

花崗岩からできた砂とれき。 

果菜類(かさいるい)

キュウリ、スイカ、カボチャ、トマト、ナス、ピーマンなどのように、果実を利用する野菜の種類をいう。マメ類、イチゴなどもこの中に入る。 

花序(かじょ)

花軸についている花の配列状態。

芽条変異(がじょうへんい)

形質の異なった芽なり枝が発生した場合、これを芽条変異という。枝変わりともいわれ、突然変異の一つである。

花芯(かしん)

花蕊に同じ。花のおしべ・めしべの総称。

花穂(かすい)

一本の長い花軸に、小形の花が多数、穂状についているもの。

下垂性(かすいせい)

茎や枝が垂れ下がる性質のこと。「枝垂れ(しだれ)性」ともいう。

化成肥料(かせいひりょう)

無機質の肥料とか肥料の原料だけを、単に配合したものを配合肥料と呼ぶが、原料に化学操作を加え肥料四要素のうちの二つ以上の成分を含ませた肥料を化成肥料という。 

過石〔かせき〕

過リン酸石灰。

家族労働報酬(かぞくろうどうほうしゅう)

これは、次式による答をいう。
家族労働報酬=農業所得{粗収入-(資材費+雇用労賃)}-自己資本利子見積り
また、1日当たり家族労働報酬は次式で算出する。
1
日当たり家族労働報酬=家族労働報酬/家族労働日数

褐色根腐病(かっしょくねぐされびょう)

トマトの根を侵す病気で、コルキールートともいう。被害をうけた根は褐変しコルク化する。薬剤による防除は困難であり、耐病性の台木を利用する。

活着(かっちゃく)

移植や挿し木をした植物が十分に根づいて生育すること。 

カッティング

挿し芽あるいは挿し木の意味。植物の枝や若芽等を切り取り、砂などに挿して発根させ植物をふやす。栄養繁殖の一つ。

鹿沼土(かぬまつち)

栃木県鹿沼地方に産する火山灰土の下層土。粒状多孔質で保水、排水性に富み、さつき用土や挿し木用土として使われる。酸性土。

カバープランツ

地表面を低く被覆させる目的で栽培する植物をいう。土壌の浸食を防ぎ、環境美化の効果をもつ。代表的なものに、ヘデラやツタなどがある。また、グラウンドカバープランツともいう。

過繁茂(かはんも)

茎葉が茂りすぎて着果や果実の肥大または結球などを阻げ、さらに風通しが悪くなり病虫害の被害が増大する。窒素肥料や土壌水分の過剰で発生しやすい。

株間(かぶま)

作物の株と株とのあいだ。作物によって適正な間隔があり、播種・間引きなどで、等間隔に取ることがより揃いをよくする。

株分け(かぶわけ)

根株を分割して、繁殖する栄養繁殖の一つで、宿根草はもっぱらこれによってふやす。

花柄(かへい)

花序の主軸から分枝して、それぞれの花を支える枝。

花木(かぼく)

花や葉、またときには果実や枝条を観賞に供する木の類をいう。切り花、鉢もの、庭木などに用いる。

可溶性りん酸(かようせいりんさん)

りん酸一石灰(CaH4P2O8)は水に溶けやすいので、水溶性りん酸といい、過りん酸石灰はこれが主成分となっている。また、りん酸マグネシウムなどは水には溶けにくいが、植物の根が分泌する炭酸や有機酸には溶けるので、く溶性りん酸といい、熔成りん肥の主成分となっている。 可溶性りん酸は、上記の水溶性と、く溶性の二つのりん酸を一括した呼び名である。

カラーリーフ・プランツ

草花、樹木のなかで、特に美しい葉色をもつ植物の総称。さまざまな葉色を見せる斑入り葉、銅葉、銀葉、黄金葉など、一風変わった葉色をもつ植物群が、庭のアクセントカラーとして注目されている。

加里(かり)

肥料として重要な成分で、肥料四要素の一つとなっている。たいていの作物の吸収量も四要素のうち特に多い。しかし、自然的に供給されやすいし、流亡も比較的少ないので、施用の量はそれほど多くないのが普通である。作物体内の養分移動や繊維質の生成に役立っている。記号はK。

過りん酸石灰(かりんさんせっかい)

りん鉱に硫酸を注いで製造される。主成分は水溶性のりん酸一石灰(CaH4P2O8)で、肥効は早い。

カロテン

色素の一種で、緑色、橙色、黄色の野菜に多く含まれており、このβカロテンは人体に摂取されたあとでビタミンAとなる。これをプロビタミンAと呼んでいる。

還元分解(かんげんぶんかい)

土中の有機物が分解する形の一つで、土中に空気の流通が悪くて酸素が少なく、分解が不十分で、その大部分は腐植となって土中に残る。この場合は嫌(けん)気性の微生物が働いている。このような分解を還元分解という。 なお反対に、通気がよく好気性微生物が作用する場合は、酸化分解(さんかぶんかい)が起こる。

緩効性肥料(かんこうせいひりょう)

肥料の有効成分が少しずつ土壌中にとけ出して、有機質肥料に似た効き方をする化成肥料で、肥効が長時間続く。1回の施肥量を多くしても濃度障害が出にくく、一般には元肥主体栽培に使われる。

寒高冷地(かんこうれいち)

栽培地の分類の一つ。一般に北海道、東北や長野、群馬等の標高の高い地域を指す。夏季冷涼な気候を利用して野菜や花きの栽培が行われる。

完熟堆肥(かんじゅくたいひ)

わらや落ち葉など十分に腐りきったものを「完熟堆肥」という。未熟な堆肥を施すと、障害が出るおそれがある。

環状剥皮(かんじょうはくひ)

枝の一部の外周を枝の直径の11.5倍の幅、深さは形成層のそばまで環状に切り取ってしまう。つまり、局所的に皮を剥ぐ作業をいう。 観葉植物のドラセナやゴムノキなどは、この切り口を湿った水ごけで包み、傷口から発根させて、取り木するのにこの手段を使う。 果樹では、この切り口から上位の枝の結実をよくする手段に使うことがある。

潅水(かんすい)

水を与えることを潅水という。潅水方法には、地表潅水、地中潅水、滴下潅水、頭上潅水等がある。

潅水チューブ(かんすいチューブ)

畝の上にチューブをのせて潅水する。水をチューブから均一に流出させるために、種々の工夫が施されている。

乾生木(かんせいもく)

乾生植物。砂漠・荒原など水分の乏しい場所に生育し得る植物。サボテン、イワレンゲなど多肉で貯水組織が発達しているものが多い。

間接肥料(かんせつひりょう)

直接に作物の養分とはならないが、生育の促進、土性の改善、土中微生物の活動助長などに効果があり、間接的に作柄をよくするものをいう。石灰質肥料やマンガン肥料がその例である。

完全花(かんぜんか)

一つの花に雌しべと雄しべを共に備えている花をいう。

乾土効果(かんどこうか)

土を乾燥して、あと水を加えると、あらかじめ乾燥させなかった場合より微生物の作用が促進され、水田状態の程度に水を加えた場合はアンモニア態窒素がふえ、畑状態程度に水を加えた場合はアンモニア態窒素と硝酸態窒素とがふえる。これを乾土効果という。

乾熱殺菌(かんねつさっきん)

種子を高温・低湿度で一定期間処理することによって、種子に付着あるいは侵入している病原菌・ウイルスを死滅させる方法である。処理温度は発芽に支障を起こさない範囲と期間で行う。

寒肥(かんひ)

寒中に農作物、果樹、庭木などに施す肥料。

乾腐病(かんぷびょう)

タマネギの重要病害で、根は褐変腐敗し、茎盤部(根のつけ根)が乾腐状態となる。病原菌はフザリウム菌で土壌伝染する連作をさけるか耐病性品種を利用する。

潅木(かんぼく)

樹木の主幹が不明瞭で、根ぎわから何本かの枝を出し、樹高がほぼ2mを超えないもの。ドウダンツツジ、ツゲなど。

冠毛(かんもう)

キク科の舌状花や管状花の子房の上部にある絹のような毛。もともとがくが変形したもの。

観葉植物(かんようしょくぶつ)

草花は、一・二年草、宿根草、球根等、いろいろに分類されているが、観葉植物もその一つで、美しい葉を観賞する植物のうち、主に温室で栽培する種類をいう。 アナナス、ベゴニア、コリウス、ゴムなどたくさんある。

寒冷紗(かんれいしゃ)

綿やビニロンなどの化学繊維で網目模様に編んだ布状の被覆資材の一種。目の粗さや色の違いで遮光率が異なるので、一般に遮光用にするが、防寒や防風、水分の蒸散防止などの目的でも利用される。 

 木子(きご)

グラジオラスやユリなど、球根植物の球茎基部の節のえき芽が肥大してできた小球茎のこと。珠芽。グラジオラスのように、ストロン(地下茎の一種)ができて、その先端に小球茎ができる場合もある。

 
木子繁殖(きごはんしょく)

ユリは地中に植えた球根から茎を伸ばすが、この茎の地上へ出るまでの部分の節に、小さな球がつくられる。これを木子(きご)といい、これを使って繁殖することを木子繁殖という。グラジオラスも木子で繁殖できるが、この木子は、はじめに植え付けた球の周りにくっついたかたちでできる。

 
気根(きこん)

植物の地上部から空気中に出る根。

 
キスジノミハムシ

大きさ6mmほどのごく小さい咀しゃく口をもった害虫で、葉や根を食害し、また、そのため病害を伝搬する。幼虫のときの被害がはなはだしい。

 
キセニア

種子や果実の形質に花粉(雄親)の影響が現れる現象をいう。トウモロコシの白色粒の品種の雌しべに黄色粒の花粉がついて受精すると、その粒は黄色になるのはキセニアの一例である。

 
拮抗作用(きっこうさよう)

二種類の成分が互いに作物への吸収を妨げ合う作用で、石灰と苦土との間が最も大きく、加里と石灰、加里と苦土との間にも認められる。

 
客土(きゃくど)

栽培上、必要によって圃場に特定の土を持ち込むことがある。このことを客土という。

 
キャップ栽培

春先の低温期に早く植え付けを行う場合、三角ボウシ状のフィルムを利用して、植え付けた苗にかぶせ、霜よけと保温を兼ね、生育を助長する栽培をいう。スイカで多く用いられる。

 
キュアリング
たとえば、グラジオラスの掘り取った球は、表面がいたみやすい。これを温度33C、湿度80%の室に1週間余り入れると球の表面に周皮が形成されて、いたみにくく貯蔵性を高める。このように、収穫後、保存をよくするために行う処理をキュアリングという。野菜でもサツマイモやカボチャで行われる。
 
球茎(きゅうけい)

球根の一種で、茎が肥大して球状になり、その表面は薄くて膜のようになった葉で包まれているものをいう。フリージア、グラジオラスなどの球根がこれである。

 
救荒植物(きゅうこうしょくぶつ)

山野に自生する草木のうち、凶作その他非常の場合に、その果実、種子、地下茎、若葉などを食べることのできる植物。

 
球根(きゅうこん)

植物体の一部が肥大して、そこに養分を貯蔵して、冬なり夏なりを越えるものがある。この場合、肥大したものを球根という。このうち、茎に肥厚した葉が集まって球となったものをりん茎(りんけい)といい、茎が球状に肥大したものを球茎、茎の肥大したものではあるが、表面に皮がなくて、はだかのものを塊茎(かいけい)、根が肥大したものを塊根(かいこん)という。

 
吸収係数(きゅうしゅうけいすう)

土は肥料成分を吸収する。その力を土の肥料成分吸収力といい、その程度をあらわしたものを吸収係数という。

 
厩肥(きゅうひ)

家畜の寝ワラや糞尿を厩肥またはうまや肥という。寝ワラや糞は有機物を多く含み、尿は窒素や加里を多く含む。

 
吸肥力(きゅうひりょく)

作物が養分を吸収する力をいい、作物の種類によって吸収力の差がある。例えば、トマト、カボチャ、ダイコン、エンドウ等は吸収力が強く、スイカ、ハクサイ、セルリーは弱い種類である。

 
休眠打破(きゅうみんだは)

植物は開花・結実、球根形成などが終わると、生育活動が停止するか、停止に近いほどに弱まり、あと時期がくると、再び活動を始めるものがある。このような活動の一時的な休止を休眠という。活動を自然に再開するのを待たないで、低温にあわせるとか、一度高温にあわせてから低温にあわせるなどの手段で、活動の再開を促すことを休眠打破という。

 
距(きょ)

距とはもともとニワトリの蹴爪(けづめ)のことだが、植物では花の後ろに突き出した中空の角状のものをいう。花弁や萼(がく)が変化したもの。スミレ、オダマキなどに見られる。

 
共同出荷(きょうどうしゅっか)
出荷のための組合をつくり、組合員の生産物をまとめて出荷することをいう。組合の形式には、申し合わせのものから、町村単位のもの、農業協同組合の一部門となっているものなどいろいろある。
 
鋸歯(きょし)

歯の縁がのこぎりの歯のように細かく切れ込んだもの。=欠刻。

 
切花鮮度保持剤・切花保存剤(きりばなせんどほじざい・ほぞんざい)

化学薬品で処理して切花の寿命を長くさせる研究は1929年以後続けられてきた。一般に切花保存剤として販売されているものは、蔗糖(ショトウ)、抗生物質、金属塩、弱酸などを混合したもので、種類によっては有効である。なかでも近年切花前処理剤として脚光を浴びている薬剤にSTS剤(チオ硫酸銀)があり、カーネーション、スイートピー、キンギョソウ、宿根カスミソウ、トリカブト、デルフィニウム、アルストロメリア等で効果が認められている。

 
切り戻し(きりもどし)

伸びた枝や茎を、その中間まで切り詰める作業のこと。切り戻しをすることで、下から元気な枝が伸び出てくるので、伸びすぎて姿をくずした株などの仕立て直しができる。

 
桐生砂(きりゅうずな)

やや風化した火山性砂礫。排水性・通気性に特に優れ、ラン、オモト、山野草などの用土に向く。

 
菌核病(きんかくびょう)

多くの野菜、草花に発生する病気で、茎の地ぎわや葉柄などを侵して腐らせる。この部分に白い菌糸があらわれ、さらに黒色の菌核(きんかく)をつくる。菌核は一見して、ネズミの糞に似ている。低温、多湿の時におこりやすい。

 
近郊園芸(きんこうえんげい)

都市近郊での園芸の営みを近郊園芸という。輸送費が少なく、新鮮な状態で市場に着荷する、輸送のききにくいものが栽培できる、などの特徴がある。

 
均窯(きんよう)

中国の陶磁の一種。乳青色のうわぐすりをかけた陶器で、紅斑や紫斑を加えたものもある。

 
苦土欠乏症(くどけつぼうしょう)

苦土(マグネシウム)の不足や加里の施用量が多くて吸収が抑制された時に発生する。症状は葉脈間が黄化、下位葉から上位葉に及ぶ。

 
苦土石灰(くどせっかい)

苦土(マグネシウム)と石灰(カルシウム)の両方を含む肥料だが、それが酸度の調整に役立つことから、肥料としてよりも酸度調整剤として使われることのほうが多くなっている。また、マグネシウム、カルシウムともに肥料の五要素に含まれているので、肥料としても十分役立つ。

 
窪地(くぼち)

周囲より低くなっている土地。くぼんでいる土地。

 
く溶性りん酸(くようせいりんさん)

可溶性りん酸(かようせいりんさん)の項を参照。

 
グラウンドカバー・プランツ

地面を覆う植物の総称で、茎や枝を横に伸ばして地面や壁面などを低く、または薄く覆う植物のこと。シバ、アジュガ、シバザグラ、スイートアリッサム、バーベナ、つるバラ、コバノランタナ、ツタ、アイビーなど、種類は豊富。

 
グリーンプラント・バーナリ型

バーナリゼーションの場合で、苗が一定の大きさになった時、一定の低温に遭遇すると花芽分化を起こすタイプで、青果栽培ではキャベツやタマネギ等が問題になる。

 
クレイボール

小粒の粘土を焼いたもの。多孔質で保水力と水はけが良いので、らん類や観葉植物の植え込みに使われる。

 
クロールピクリン

病害や害虫を防除するのに使う劇薬の一種で、土の消毒殺菌にはよく使用される。液体であるが、土中で揮発し拡散して、その効果を発揮する。催涙性が強く、使用の際は誤って吸入しないよう十分気をつけねばならない。

 
黒腐病(くろぐされびょう)

特にアブラナ科野菜で被害の大きい細菌病。葉縁の水孔や傷口から侵入し、V字型の病徴を示す。

 
黒土(くろつち)

火山灰土の表層部分で有機質を含み、黒褐色をしている土。黒ぼくとも言う。保水性と排水性に富み、粘性が少ない。酸性土。

 
黒葉枯病(くろはがれびょう)

ニンジンに多く発生する病害で、茎や葉に黒褐色の病斑ができる。夏の高温乾燥期に発病しやすい。

 
黒ぼく(くろぼく)

黒土と同じ

 
クロロシス

葉の萎黄症状。葉緑素の形成が、構成元素の欠乏や代謝異常によって阻害されるため、緑色が失われる生理障害。マグネシウム欠乏が代表例。

 
燻煙処理(くんえんしょり)

薬剤(バルサンなど)に点火発煙して害虫を駆除する。モミガラや乾草をくすぶらせて霜害を防ぐ。アイリスはこの燻煙処理によって休眠の打破をする。

 
燻蒸剤(くんじょうざい)

殺菌や殺虫の目的で、密閉した室、箱、天幕などを用い、ガス化させて使用する農薬をいう。

 
燻炭(くんたん)

モミガラをむし焼きにしたもので、モミガラの形を残して黒く焼けたものがよい。苗床の土に混ぜると通気、排水がよくなり、熱の吸収もよくなる。

 
経済品種(けいざいひんしゅ)

品種の中で、営農にとりあげる価値のある品種を経済品種という。

 
けい酸肥料(けいさんひりょう)

けい酸という成分は、土中に多く含まれているので、普通、肥料として積極的に施用する必要は少ないが、稲のようにけい酸をたくさん要求する作物や、
けい酸分の不足している土地では、施用の効果がある。この場合にはけい酸石灰などをけい酸肥料として用いる。

 
形成層(けいせいそう)

たいていの樹木の幹、枝、根のすぐ内側にある組織で、新しい細胞をつくり出しているところ。接ぎ木をするときに、穂木と台木が活着するためには、両者の形成層を合わせて接ぐことが大切。若い幹や枝を輪切りにすると、緑色の輪が見える。これは形成層そのものではないが、実際は、その部分を形成層と見なして作業すればよい。竹やヤシには、形成層はない。

 
茎節(けいせつ)

主にシャコバサボテンやクジャクサボテンの、平らで葉のように見える部位の呼び方。根が出やすいので、挿し芽に利用する。

 
茎頂培養(けいちょうばいよう)

植物の茎の頂端部(メリステム)を取り出し、無菌的に、無機塩や糖、ある種のホルモン剤を加えて培養し、完全な植物に育てる。無ウイルス植物の育成や、ランの栄養繁殖などに利用される。

 
系統分離(けいとうぶんり)

作物の種類には多くの品種がある。たとえば、ダイコンは作物として一つの種類であり、みの早生や宮重(みやしげ)等というのは、ダイコンの品種である。品種はとてもよく揃っている場合と、また、品種によっては早く生育するものとそうでないもの、あるいは枝の出やすいものとあまり出ないもの、というようにいろいろの性質について混ざり合っている場合とがある。混ざり合っている品種のうちから、一定の性質のものだけを遺伝的に取り出して、もとの品種と区別できるものに仕上げることを系統分離という。この場合、区別はつくが、その程度がまったく別の品種というほどはっきりしていないときに、それはその品種の中の一つの系統として扱う。

 
鶏糞(けいふん)

他の家畜糞より成分が濃厚で、窒素、りん酸、加里を含むが含量は飼料の種類によって違う。元肥として使用され、未熟のものは尿酸を多く含み根に障害をおこすので施用後1週間たってから作付ける。

 
結果枝・結果母枝(けっかし・けっかぼし)

直接花が咲き、実を結ぶ枝を「結果枝」という。花芽があっても直接花をつけず、その花芽から次の枝を伸ばして花を咲かせ結実する場合は、花芽をもつ枝を「結果母枝」という。

 
結球(けっきゅう)

キャベツやハクサイやレタスは、葉が集まって球をつくる。これを結球という。なお、このような性質を結球性という。

 
けと土(けとつち)

ケト(化土)とも呼ぶ。ヨシやマコモなどからなる湿地の腐植土で粘りと保水性があり、石付け盆栽用土に欠かせない特殊な土。

 
下木(げぼく)

木の下などに生えている低木。

 
顕花植物(けんかしょくぶつ)

花を咲かせる植物の総称。

 
嫌気性(けんきせい)

好気性(こうきせい)の相対語。

 
嫌気性細菌(けんきせいさいきん)

土中の微生物には、細菌、放線菌、糸状菌、そう類、原生動物などがある。このうちの細菌には、酸素が多いときによく生育し繁殖するものと、逆に、酸素の少ないときによく生育し繁殖するものとの区別があり、その後者を嫌気性細菌または嫌気性菌という。
なお、前者は好気性細菌(こうきせいさいきん)といわれる。

 
嫌光性種子(けんこうせいしゅし)

種子の発芽にあたり、太陽光線のあたらない暗黒状態を好む種子をいう。多くのウリ科植物や、ダイコン、葉ゲイトウなど。

 
原種(げんしゅ)

採種、つまり種子とりのためには、そのもとになる種子が必要である。これを原種という。原種をとるための種子は原々種という。 

コーティング種子

ペレット種子・造粒種子とも呼ばれる。野菜・花などの小粒種子や不整形種子に、タルク等を被覆して粒径を均一化し、播種機でまきやすくした種子。

 
コールドチェーン

低温流通体系と訳され、生鮮食品を冷凍、冷蔵、低温の状態で生産者から消費者の手に送りとどける仕組みのことで、とくに夏季の軟弱野菜の鮮度を維持することができる。

 
抗火石(こうかせき)

軽石の一種で、加工しやすく、容器、用土の温度変化が少ないので高山植物の栽培用トラフとしてよく使われる。

 
好気性(こうきせい)

生育・生存に対して、空気(つまり酸素)が有効な場合、好気性であるといい、その反対に有害な場合を嫌気性という。

 
好気性細菌(こうきせいさいきん)

土中にいる細菌のうち、酸素の多い状態を好むものをいう。

 
孔げき量(こうげきりょう)

土の中のすきまを孔げきといい、水や空気でみたされている。そして、一定容積の土の中にある孔げきの容積を、孔げき量といい、次式で求める。

 
光合成(こうごうせい)

光合成は、炭素同化作用、炭酸同化作用あるいは簡単に同化作用とも呼ばれ、緑色植物が光のエネルギーを利用して、炭酸ガスと水から糖やデンプンなどのような炭水化物を合成する働きをいう。

 
好光性種子(こうこうせいしゅし)

種子の発芽にあたり、太陽光線が与えられると、発芽を促進するものを、好光性種子(光発芽種子)という。
草花のペチュニアやプリムラなどはその例である。

 
交雑育種(こうざついくしゅ)

幾つかの品種を交配して、その子孫の中から、目的にそった新しい品種をつくり出そうという改良のやり方を交雑育種という。この手段は、それぞれの品種のもっている遺伝的な長所を新しい一つの品種に併せて持たせることや、また、ある品種のもっている遺伝的な欠点を、おさえてしまったり、取り除くような効果が期待できる。

 
硬実(こうじつ)

タネの皮が水を透しにくいと、そのために発芽が妨げられる。このような種子を硬実という。

 
更新せん定(こうしんせんてい)

多くは果樹で、野菜ではナスの場合におこなわれる作業であって、古くなって生産力が衰えた枝を切り捨てて、新しく元気な枝を発生させるやり方をいう。

 
抗生物質剤(こうせいぶっしつざい)

微生物によって生産され、かつ他の微生物を死滅させる物質で、細菌性病害に高い効果がある。植物組織にすみやかに浸透、移行し、持続効果も長く効きめが安定している。
アグリマイシン、ストレプトマイシン等がある。

 
洪積土(こうせきど)

土は岩石の風化したものであり、それが重力、風雨、流水などで、他へ運ばれて積もったのを運積土という。この運積土には、洪積土(こうせきど)と、それよりもおくれてできた沖積土がある。沖積土は現在の河川や湖、海に近い低地をつくり、多くは水田に利用されている。また洪積土は、現在、丘や低い台地の上部を形成していて、おもに畑に利用されている。

 
耕土(こうど)

圃場の土のうち、作物の根張りの大部分をおさめ、直接に耕運(耘)施肥など栽培操作の対象となる上層の部分を耕土といい、つづく下層を心土(しんど)という。

 
交配種(こうはいしゅ)

これは一代雑種(いちだいざっしゅ)の同意語で、一般に広く用いられている。

 
高品質種子(こうひんしつしゅし)

種子には、発芽率や発芽勢にすぐれるほか、病気にかかっていないこと、品種として純粋であることなどが要求される。これらの特性をすべて満たすような、安定した栽培につながる種子を高品質種子とよぶ。

 
厚膜胞子(こうまくほうし)

厚い細胞壁をもち、不良環境に耐える胞子。病原菌などの菌糸などの一部に形成され、細胞壁が二重になっているものが多く、低温や乾燥に強い。

 
高冷地栽培(こうれいちさいばい)

普通、標高700800m以上の高地で行う栽培をいう。400700mを準高冷地といい、いずれも夏の冷涼な気候を活用する。

 
呼吸根〔こきゅうこん〕

土壌中から酸素を得にくい池沼などに生育する植物(マングローブなど)が呼吸作用を営むため地上部に出す側根。ガス交換を行う通気組織が発達している。

 
腰水(こしみず)

植物を植え付けた鉢などを、水を張った容器に浸して鉢底から吸水させること。

 
互生(ごせい)

葉のつき方。対生は、各節に2枚つき、2葉が茎をはさんで反対方向につく。互生は、各節に1枚の葉がつく。

 
木立ち性(こだちせい)

草であるのに、木の幹のように茎が立つ性質のこと。なじみ深いものに「木立ち性ベゴニア」がある。

 
骨粉(こっぷん)

動物の骨を主体につくった肥料で、主成分はりん酸三石灰(Ca3P2O8)、骨素、油脂で、窒素や加里は少ない。骨粉には粗骨粉、蒸製骨粉、脱膠骨粉、脱脂骨粉などがあり、いずれも効き方はおそくゆるやかである。

 
子蔓(こづる)

親蔓(おやづる)の項を参照。

 
固定種(こていしゅ)

交配種(こうはいしゅ)または一代雑種(いちだいざっしゅ)に相対する用語で、遺伝的に固定している品種のことをいう。これを一般種という場合もある。

 
コナガ

アブラナ科作物の重要害虫である。幼虫の多くは葉裏に寄生し、表皮を残して食害する。葉を動かしたり手で触れたりすると機敏に動き、落下・逃亡する。年1012回発生。有効薬剤が少なく駆除が難しい。

 
コルヒチン

細胞分裂の時、染色体の分離をそ害する作用のある薬品で、染色体の数を倍加させるのに用いる。

 
ゴロ土(ゴロつち)

鉢植えのときに、水はけと通気性をよくするために鉢底に入れる、粒の大きな土。赤玉土の大粒などが用いられるが、土のほかに石や発泡スチロールの破片などが使われる場合もある。小さな鉢などの場合は、ゴロ土を使わないこともある。

 
根系(こんけい)

作物の根は上下左右に伸び広がる。この広がり全体を根系という。
根系は遺伝的能力と、土その他の環境とによってつくられる。したがって、その広がり具合いは、種類や品種によって一様ではない。

 
根茎(こんけい)

根のように横に伸びる茎。多くは地下で伸びてゆくが、地上を走るものもある。

 
根圏微生物(こんけんびせいぶつ)

植物の根は水溶性有機物を分泌し、細胞の一部を脱落する。植物根はしばしばムシゲルと呼ばれる粘質の有機物で覆われている。これらの有機物を利用して増殖した微生物は植物根の周辺で高い密度を示す。これらを根圏微生物と呼び、植物に非常に重要な役割を果たしている。
マメ科植物に寄生する根粒菌もその一つである。

 
根菜類(こんさいるい)

ダイコン・カブ・ニンジン・ゴボウなどのように肥大した根部を食用とする野菜類をいう。肥大して食用となる部分は、主根だけではない。主根は子葉の下端から出ているが、子葉の下の胚軸部分も肥大して食用部分をつくりあげている。

 
根生葉(こんせいよう)

冬季のタンポポやマツヨイグサなどに見られるように、節の間隔が極端に短くなった茎から出ている葉。ロゼット葉。

 
コンパニオン・プランツ

主植物の側に植栽して、主植物の生育上有益な働きをする植物。トマト圃場の側に植えて害虫除けの働きをするハーブ類など。

 
コンポスト

鉢栽培などの用土は、各種の素材を配合して作られる場合が多い。このように配合して作った用土をコンポストと呼ぶ。

 
根粒菌(こんりゅうきん)

植物の根に共生し、空気中の窒素ガスを固定する細菌類。自然界の窒素循環に大きな働きをする。マメ科植物でよくみられ、固定した窒素は寄主植物が利用する。 

催芽(さいが)

種をまく前に,発芽を始める状態にすることを催芽という。発芽を早めたり,発芽の不揃いをさける効果があり,方法としては,十分吸水させた種を,その種の発芽適温よりいくらか高い温度に保って発芽状態にする。

 
細菌病(さいきんびょう)
農作物の病気は,糸状菌(かび)による場合と,細菌類(バクテリア)による場合が多い。バクテリアは,糸状菌と違って表皮を破って侵入することが出来ず,傷口や気孔,水孔などから侵入し発病する。軟腐病,黒腐病,青枯病などがある。薬剤が限られ,予防散布が大切。
 
採種圃(さいしゅほ)

栽培用の種子をとるために用いる畑をいう。他種の花粉,種子等が混入することのないよう,つとめて純正な,そして充実した種子がとれるように管理することが大切である。

 
最小容水量(さいしょうようすいりょう)

砂土は水がよく浸透するが,粘土は容易に浸透しない。このように土の種類によって,水分を保持する力が違う。この力は,100gの乾燥土が重力にさからって保持できる水分の量を容水量いくらというようにあらわす。そして毛管作用で保持できるぎりぎりの水分量を最小容水量という。

 
最少養分律(さいしょうようぶんりつ)

作物が完全に生育するためには,必要な無機養分が全部揃っていなくてはならない。たとえどれか一つでも不足すると,ほかの養分は足りていても,この場合の生育・収量は,不足している一つの養分に支配されてしまう。このことを最少養分律という。

 
栽植密度(さいしょくみつど)

単位面積当たりの栽植本数をいう。作物の種類によって大体きまっているが,環境条件などによってもかなり左右されることが多い。密植に過ぎると生育が悪くなり,収量も低下するので,各々その地に合った栽植密度を知ることが大切である。

 
最大容水量(さいだいようすいりょう)

土の中が水で満たされて,飽和したときの水分量をいう。

 
細胞融合(さいぼうゆうごう)

異種の細胞が混在する溶液に薬品や電気パルスで処理を加えると,近くの細胞同士が融合して一つになる。この技術を細胞融合という。融合した細胞を無菌的に培養し,植物体を再生すれば,交配では得られない雑種の作出も可能であり,育種に新たな可能性をもたらした。ポマトやバイオハクランはその例である。

 
作型(さくがた)

作物はつくる時期やつくり方によって,いろいろの場合があるが,それらを作型という。
たとえば促成・抑制栽培,夏秋穫り,冬穫りなどいずれも作型である。

 
砂耕栽培法(さこうさいばいほう)

砂を用いて,水や養分の水溶液によって栽培する方法をいう。

 
挿し木(さしき)

切り取った枝や茎、根などを挿し床に挿し、新しく根や芽を出させる繁殖方法のひとつで、家庭園芸で広く行われている。

 
挫止現象(ざしげんしょう)

おもにスイカやメロンの接ぎ木栽培の場合に使われる用語で,接ぎ木したものが,温湿度の急変など不良条件にさらされて,生育が停頓あるいは枯死する現象をいう。他の作物でも,また接ぎ木に限らずおこることもある。

 
挿し接ぎ(さしつぎ)

接ぎ木方法の一種で,台木の茎を切断して,その中央に細い小穴をあけ,この穴へ穂を挿し込む。穂はあらかじめ,その下端を鋭くとがらせておく。このやり方を挿し接ぎという。

 
挿し床(さしどこ)

挿し木に用いる床をいう。用土には鹿沼土,砂などが広く使われている。

 
挿し芽(さしめ)

多年草や一年草などの芽の部分を切り取って土などに挿し、植物体を増殖する方法。

 
サッカー

株元から離れたところから生えてくる新芽。

 
雑種強勢(ざっしゅきょうせい)

ある二つを両親とした子供の代には,生育の旺盛な場合がある。これを雑種強勢(ヘテローシス)という。自家受粉を常としている作物や,また,他家受粉を常としている作物であっても,自家受粉を何代もつづけた系統であれば,雑種強勢が強くあらわれる。原則的には,両方の遺伝的な素質の違いが大きいほど,雑種強勢のあらわれ方が強い。

 
莢(さや)

種子を覆う果実の一種。莢果。

 
砂礫(されき)

砂と小石。つぶて。しゃれき。

 
酸化分解(さんかぶんかい)

土の中に酸素が多い場合の有機物の分解は,この酸化分解で,好気性細菌が作用している。
有機物の分解の旺盛時は,多量の炭酸ガス,水,アンモニア,硝酸などを生成し,腐植として残る割合が少なくなる。通気のよいことのほか,温度が3540Cで,水分が適量であり,石灰分がたくさんあると,一層活発な酸化分解が進行する。

 
サンクガーデン

西洋庭園の形式の一つ。一般に長方形の区域を掘り下げ、底面と斜面を植栽し、花壇などで修飾したもの。沈床庭園。

 
三小葉(さんしょうよう)

葉のつき方の一つ。頂小葉と側小葉からなる。

 
酸性土壌(さんせいどじょう)

土壌中の水溶液が酸性であれば,その土壌を酸性土壌という。

 
残存植物(ざんぞんしょくぶつ)

かつては広く分布していたが、その後環境条件などの変化で、分布範囲が局地に制限されたと推定される植物。

 
三倍体(さんばいたい)

作物の染色体の数は,普通,その作物の花粉や卵核の染色体の2倍であるが,これらを倍加して四倍体にしたものとの雑種は三倍体になる。三倍体は正常な受精をしないので正常なタネができない(シードレス)。三倍体スイカは,この理論を応用したものである。

シード・バーナリ型

バーナリゼーションの場合で、種子が吸水し発芽に動いている状態プラス一定の低温があれば低温感応するタイプで、ハクサイ類やダイコンがこれに属し、春どり栽培で問題になる。

シードパン

花の栽培ではタネをまく際、浅い専用のはちを使うことがある。普通30cm×30cmの角形で、これをシードパンという。 

シードプライミング

種子の発芽率、発芽勢および実生の初期生育の促進をはかることを目的として、種子に施す各種処理をいう。

自家受粉(じかじゅふん)

自花受粉(じかじゅふん)とも書く。これは一つの花の雌しべに、同じその花の花粉をつけること、または同一株の異なる花相互間で行う交配のことをいう。

自家不和合性(じかふわごうせい)

不和合性(ふわごうせい)の項を参照。

直まき(じかまき)

タネを花壇などに直接まく方法。移植を嫌う直根性植物などに用いられる。 

四季咲き性(しきざきせい)

特定の開花期がなく、年間に何回も繰り返して咲く性質のこと。冬は低温のため、戸外ではほとんど咲かない。 

敷きワラ(しきわら)

乾燥や雑草を防ぐために、株元や畝の上にひろくワラを敷くことをいう。同じ目的でビニールやポリエチレンなども多く使用される。この場合はビニールマルチ(ビニール・マルチング)とかポリマルチと呼ばれる。 

糸状菌(しじょうきん)

かびのことをいう。糸状の菌子体を形成する病原菌で、フザリウム、バーティシリウム、ピシウム菌などがあり、これによる代表的な病気としてべと病、ボトリチス病、つる割病等がある。

自殖弱勢(じしょくじゃくせい)

品種としての揃いを高めるために、自殖を繰り返すと、色々な性質は良く揃うようになるが、トウモロコシやアブラナ科そ菜などは、草勢がたいそう弱まる。この現象を自殖弱勢という。 

自生(じせい)

人工的に植え付けたものでなく、自然に初めからその場所に生えていること。ただし、外国の植物が日本で勝手に生えている場合は、日本の自生植物とはいわない(帰化植物)。

施設園芸(しせつえんげい)

ビニールハウスやガラス室などの施設で、野菜や花をつくる農業を施設園芸という。近年は、換気や潅水などを機械化し自動化するなど、施設の充実が進められている。

自然交雑種(しぜんこうざつしゅ)

人工的に交配してつくり出したものではなく、自然に他の種類や品種の花粉がついて生じた植物のこと。

下根(したね)

ユリの場合で球根の下から出る根のことで、植物体を支える太い根をいう。

支柱(しちゅう)

株が倒れないよう、また枝や蔓(つる)を思うように配置するために用いるものを支柱という。細竹やパイプが使われているが、キュウリや草花では網も用いられ、これを網支柱(ネット支柱)といっている。

湿害(しつがい)

排水不良なところでは、土壌中の酸素が乏しくて作物の生育が著しく低下する。時には収穫皆無の被害もある。

指定産地(していさんち)

野菜の価格安定のため、指定消費地域に対する指定野菜の計画的安定供給を目的として定められた生産地のことである。
指定野菜の種類、その作付面積と生産・出荷量がきめられており、産地に対しては最低価格が保証される。

ジベレリン

植物の生長を促進する作用をもった植物ホルモンの一種。 

子房(しぼう)

雌しべの一部で、花柱の下に接して肥大した部分。下端は花床上に付着し、中に胚珠を含む。受精後、種子を入れる果実となる。

遮光(しゃこう)

光を遮ること。植物の栽培上で使う意味は、直射日光を遮るために、ネットやよしずなどで覆いをすること。

遮光栽培(しゃこうさいばい)

短日処理で開花期を調節したり、強光線を一定の程度に遮(さえぎ)るために日除けをしたりする栽培をいう。シェード栽培ともいう。 

遮光資材(しゃこうしざい)

遮光栽培に用いる資材を遮光資材という。遮光ネット、寒冷紗、よしず、など。

シュート

葉を含む枝全体。園芸では、木の根元や株元から長くのび出た若枝をいう。

雌雄異花(しゆういか)

雄しべだけがある雄花と雌しべだけがある雌花に分かれているものを「雌雄異花」という。ウリ類がその例。

雌雄異株(しゆういしゅ)

雄花と雌花とが異なる株に生ずるもので、アスパラガス、ホウレンソウ、イチョウ等その例は少ない。なおウリ科の植物のように雌花と雄花とが1株上に生ずるものを雌雄同株という。

集散花序〔しゅうさんかじょ〕

花のつき方および花のついた枝全体を花序という。集散花序とは、花が上(頂花)から下に向かって咲き進むもの。

集団選抜法(しゅうだんせんばつほう)

品種の一株一株に性質の違いがある場合、そのうちから目的の性質をあらわしている株を集め、それらの間で交雑させてできたタネを育て、前年に選んだ性質がどのようにあらわれているかを調べる。このやり方を繰り返して、目的とする性質を持つ株に揃える。このような改良の方法を集団選抜法という。 

秀品率(しゅうひんりつ)

全体収量の中で良品が占める割合。

就眠運動(しゅうみんうんどう)

植物の日周期運動の一つ。葉が夜間に閉じたり下垂したりする運動などをいう。昼夜運動。

収量漸減の法則(しゅうりょうぜんげんのほうそく)

施用する肥料を増やすと収量が多くなるが、施用量と収量とは平行して増加しない。次第に収量の増加が少なくなり、ついにはもはや収量が増えない点、すなわち最高収量に達する。このように収量増加が、施肥量の増加に伴わないで次第に少なくなることを、収量漸減の法則という。

重力水(じゅうりょくすい)

地上にたまっている水、地下に浸透する水、地下水などのように、重力によって土の粒子間を自由に移動する水をいう。

樹冠(じゅかん)

樹木の枝や葉によってつくられる冠状に茂っている部分。種によって一定の特徴のある形状を呈するのが一般的。

種間雑種(しゅかんざっしゅ)

優良品種を育成するためには、異種属と交雑させること(種間交雑)によって有用遺伝子を導入して、これまでの種内交雑育種では期待できなかった有用形質を持つ品種を育成する。

宿根草(しゅっこんそう)

種子消毒(しゅししょうどく)

安全に発芽・生育させる目的で、薬品や温湯・乾熱などにより種子の殺菌をすることをいう。 

種子繁殖(しゅしはんしょく)

野菜や草花の多くは、種子によってふやす。このように種子によってふやすことを種子繁殖という。樹木や花木は普通、接ぎ木や挿し木によってふやすが、これを栄養繁植という。

樹勢(じゅせい)

木の勢いのこと。おう盛に育っているものを「樹勢がよい」と表現する。 

受精(じゅせい)

卵子と精子が融合すること。高等植物では、花粉が雌しべの柱頭に付く(受粉)と発芽して花粉管を伸ばし、中の精核が卵細胞内の雌性核と融合する(受精)ことによっておこなわれる。

受粉(じゅふん)

花粉を雌しべの頭につけることをいう。そして人手でつけることを人工受粉(じんこうじゅふん)といい、風や虫が媒介となってこれをやることを風媒(ふうばい)、虫媒(ちゅうばい)という。 

授粉樹(じゅふんじゅ)

自分の花粉では結実しない花に結実させるため、花粉を与える木。主に果樹栽培で用いる。

シュロ紐(しゅろひも)

ヤシ科の常緑高木シュロの幹を包む毛をより合わせてつくったヒモ。

順化(じゅんか)

植物が気象条件などに適応し、遺伝的に変化する現象。 

純系(じゅんけい)

作物の品種や系統で、更に自家受精や近親交配を続けると、形質は一層揃ってくるが、このような系統を純系という。品種改良の過程として重要である。純系は草勢は弱まる場合が多い。

条間(じょうかん)

種のまき条とまき条、または苗の植え条と植え条の間の間隔。狭すぎると軟弱徒長しやすく、広すぎると本数がはいらず収量が上がらない。

蒸散(じょうさん)

体内の水分を、主として葉から水蒸気として体外に出すこと。

硝酸化成作用(しょうさんかせいさよう)

アンモニアが亜硝酸に、そしてさらに硝酸に変化するのを硝酸化成作用という。この作用は好気的な条件下で、亜硝酸菌と硝酸菌の働きでおこる。

硝酸態窒素(しょうさんたいちっそ)

肥料の窒素には三つの形態があり、そのうちの一つが硝酸態窒素である。この形態で植物に吸収されやすいが、水に溶けやすく、土にはほとんど吸収されないので、水と一緒に流亡する。

焼土法(しょうどほう・やきつちほう)

土の中の病害虫をとり除く手段の一つであって、100Cくらいで10分間、かき混ぜながら熱し、あとにコモをかけるなどして、45時間、6070Cに保つ。

醸熱材料(じょうねつざいりょう)

苗床に必要な温度を与えるため、床の底に有機物を詰め込み、その腐敗発酵によって生ずる熱を利用する。この場合の有機物を醸熱材料といい、稲ワラが最も多く用いられる。

照葉樹〔しょうようじゅ〕

カシ、シイ、ツバキなど、葉の幅が広く、日光を受けやすい形になっている常緑広葉樹で、亜熱帯から暖温帯にかけて広く分布している。

常緑(じょうりょく)

植物が1年中緑色の葉をつけていること。または、1年中地上部が枯れずに残っていること。

省力栽培(しょうりょくさいばい)

何等かの手段方法によって、従来よりも労力を少なくするか、不要にするような栽培法をいう。

植生(しょくせい)

ある場所に生育している植物の集団。荒原、草原、森林などはその例。

植物版レッドデータブック(しょくぶつばんレッドデータブック)

絶滅に瀕している植物の種を記した資料。

除草剤(じょそうざい)

雑草を防ぐ目的で使用する薬剤をいう。

除雄(じょゆう)

花の雄性器官の機能を除く操作。果菜類を中心としたF1採種では欠かせぬ操作である。

尻腐果(しりぐされか)

トマトの果実に発生する病害で、幼果の先端部に黒色のくぼみができ、商品価値をなくしてしまう。これは病原菌が原因ではなく、乾燥などによる石灰の欠乏で生理障害だといわれている。

白絹病(しろきぬびょう)

植物の病害。菌類の白絹病菌の感染による。根や地際部の茎が腐敗し、その表面を灰白色の病原菌の菌糸が網状におおう。ナスの白絹病など。

シンクイムシ

ハイマダラノメイガという蛾の幼虫のことで、発芽後まもない小苗に生みつけられた卵からふ化して、小苗の芯(生長点の部位)を食いあらす。

深耕(しんこう)

土壌の物理的性質や化学的性質の改善と、それに伴う土中微生物の活動をよくすることなどによって、耕土の生産力を高めるために、深く耕す作業をいう。
この作業は冬季に行って、土塊を風化させることが好ましい。

人工種子(じんこうしゅし)

受精によらないで、植物のカルス(植物の一部を切り取り植物ホルモンを含む培地上で培養したときにできる未分化の細胞塊)から不定胚(種子の中にある胚に似た器官で、将来芽や根になる生長点が備わり遺伝的にも安定している)を大量生産して、それをゼリー状のカプセルに封入した種子で、天然の種子と同様に圃場にまき、正常な植物体を得ることができる。

人工授粉(じんこうじゅふん)

人の手を介して行われる受粉(花粉が雌しべの先端に付着すること)。自然状態では受粉しにくい場合や、育種を目的とする場合などで行われる。

人工繁殖(じんこうはんしょく)

いろいろな方法によって、自然のままでは不可能・不十分な繁殖を助長することをいう。たとえば、ユリのりん片繁殖やその他組織培養などによる増殖をいう。

新梢(しんしょう)

新しく伸び出た枝のこと。1年枝、1年生枝と同じ。

深層施肥(しんそうせひ)

肥料を施す位置も施肥効率を上げるうえで大切で、表層施肥、全層施肥と深層施肥の方法がある。深層施肥は5070cmの深さの深溝やタコツボを掘り、土中深く施肥する方式で、労力を要するが根群を深く導き、生育後期まで草勢を保つことができる。

心土(しんど)

耕土(こうど)につづく下層を心土といい、耕運(耘)、施肥などの栽培操作に直接の関係を持たないが、心土の適否は生育や作柄に大きく影響する。

浸透移行性(しんとういこうせい)

主に殺虫剤で使われる用語。散布したり、根元に施した薬剤が葉や根からしみ込んで、植物の体の各部に移っていく性質のこと。農薬が害虫に直接かからなくても、食害すると殺虫効果が得られる。一般に効き目が長く保てる。

唇弁(しんべん)

左右対称の花の花冠の中でくちびる状に見える花弁や裂片のこと。スミレの仲間やシソ、ランなどの仲間で見られる。

針葉樹〔しんようじゅ〕

アカマツ、クロマツ、スギ、ヒノキなど、細い針状~鱗片状のかたい葉をもつ樹木で、温帯から寒帯にかけて広く分布している。

親和性(しんわせい)

果菜類等で接ぎ木栽培を行う場合、台木の種類により活着後も順調に生育し良好な結実をする組合せを親和といい、活着しないか、あるいは活着しても異常発育を呈し実用価値のない組合せを不親和という。
また二つの品種なり種類なりを交配し、受精して発芽力のある種子ができる場合、この二つの間には交配親和性があるという。

 
種子系(しゅしけい)

タネから育てる系統のこと。実生系(みしょうけい)ともいう。 
髄(ずい)

植物の茎や根の中心部に見られる、環状に並んだ維管束で囲まれた部分。

 
水耕(すいこう)

養液栽培の代表的な方法で、ベッドの表層または根鉢だけに培材を用いて根を液中に伸ばす方法。根に対する養液の供給と酸素の補給が重要となる。

 
水生植物〔すいせいしょくぶつ〕

池や川、湖沼などの水中や水辺に生育する植物の総称。

 
水溶性りん酸(すいようせいりんさん)

りん酸一石灰(CaH4P2O8)、りん酸アンモニウム(NH4)H2PO4、りん酸カリウム(KH2PO4)などのように、水に溶ける形のりん酸をいう。過りん酸石灰やりん安系の肥料のりん酸はこの形態の成分を含んでいる。

 
水和剤(すいわざい)

農薬のうち、水や油類に溶けにくい有効成分は水和剤として実用に供する。粉状であるが、水に入れると壁土を水で溶かしたような濁った液となる。これをこん濁液と称し、噴霧器などで散布する。殺菌剤に多く見られる。

 
条植え(すじうえ)

苗を列状に植える植え方をいう。


 
条まき(すじまき)

種まきの方法として、適当な間隔の条をつくり、この条にまきつけるやり方をいう。

 
スターター

根付け肥(ねつけごえ)と同意語。

 
スパイキング

芝生面に農業用フォークやレーキで穴を開けていく作業。主に春先に行う。芝生の根に新しい空気を補給して、力強く発芽させる目的で行う。エアレーション。

 
スプリング・エフェメラル

春先に早く咲いて早く枯れる短命な花のグループ。

 
スプリンクラー

噴口が回りながら散水するように工夫された潅水装置で、噴口のついた立ちあがりパイプを送水管で連結して使用する。

 
スプレー咲き

バラ、キクやカーネーションなどの切り花は、普通、中心の一花のみを咲かせ、周辺の蕾は取り除くが、これらをそのまま開花させて切り花に利用するものをスプレー咲きという。蕾かきが省略でき、賑やかに咲いて盛り花などに適している。

 
素焼き鉢(すやきばち)

陶器(とうき)は表面にうわ薬を塗って焼きあげるが、このうわ薬を塗らないで焼きあげるのを素焼き(すやき)といい、植物を育てるのには、この素焼きの鉢、すなわち素焼き鉢を用いる。うわ薬を塗った鉢よりも通気がよい。

 
ずらし

苗を本畑に定植する場合、植え傷みを少なくする目的で、苗を掘りあげず、苗床内で土とともに、その位置を少しずつ移動させる作業をいう。外温が低いとか、その他の事情で定植ができないため、一時、苗の生育をおさえる目的で、この作業を行うこともある。

 
スリップス

アザミウマという害虫の総称。針の先端ほどの大きさで、乾燥すると発生しやすい。

 
生育因子(せいいくいんし)

作物の生育に必要な条件は、肥料、水、空気、温度などたくさんあり、このような条件を生育因子という。このほか、遺伝学では、生育を支配する遺伝因子のことを生育因子といったが、近年はこれを生育遺伝子といっている。

 
整枝(せいし)

枝や蔓の数を適当に制限したり、またその配置を図って作柄をよくすることを整枝という。

 
生殖生長(せいしょくせいちょう)

栄養生長(えいようせいちょう)に対する言葉で、発蕾・開花・結実など生殖に関係する生育過程を生殖生長という。

 
整地(せいち)

作物の植え付けや、タネまきの準備として、まず、あらおこしをするが、この作業を耕起(こうき)という。この次に、土塊を破砕(はさい)し、高低をならし、畝をこしらえる作業、これを整地という。

 
生長調節剤(せいちょうちょうせつざい)

植物の生長を左右する効果を持つ薬品で、生長の抑制や促進に使用される。植物ホルモンとも呼ばれる。

 
生長点(せいちょうてん)

植物の茎および根の先端にあって、もっぱら細胞分裂が行われる部分。

 
西洋芝(せいようしば)

日本産のノシバやコウライシバと異なり、タネをまいて作る外国産のシバで、年中緑を保って美しいが、高温、多湿に弱く管理が難しい。ケンタッキーブルーグラス、ベントグラスなど多くの種類があり、ゴルフ場や競技場で多く用いられている。

 
生理障害(せいりしょうがい)

根の養分吸収機能阻害や養分の欠乏・過剰によって発生する障害をいう。カルシウム(Ca)欠によるトマト果実の尻ぐされやハクサイの芯ぐされ、縁腐れ。マグネシウム(Mg)欠によるトマトの下葉のクロロシス。ホウソ(B)欠等がある。

 
生理的酸性肥料(せいりてきさんせいひりょう)

硫安、硫酸加里、塩化加里などの反応は中性であるが、土に施してアンモニアやカリウムが作物に吸収されると、土の反応が酸性にかたむく。このような肥料を生理的酸性肥料という。

 
積算温度(せきさんおんど)

毎日の平均気温を合計したもの、これを積算温度という。たとえば、スイカの果実の成熟には一定の日数がかかるが、日数よりもむしろ毎日の気温の累積が重要であり、それは8001,000Cとみられている。つまり、快晴が続いた場合日数は少なくても、累計がこのぐらいの積算になれば成熟に達するとみられている。このように、積算温度は作物の栽培の多くの場面に共通した重要な意味をもつ。

 
石灰欠乏症(せっかいけつぼうしょう)

石灰(カルシウム)の不足、乾燥や拮抗作用により石灰吸収が妨げられた時に発生する。トマト・ピーマンの尻腐れ、キャベツ・ハクサイの縁腐れが代表的。

 
石灰窒素(せっかいちっそ)

カルシウムシアナミド(CaCN2)と黒鉛(C)の混合粉末で、窒素肥料の一つである。カルシウムシアナミドは土の中でまず尿素となり、次にアンモニアに化成されるが、カルシウムシアナミドそのものは植物に有害なので、元肥や土壌消毒を兼ねて施用されることが多く、施用時には作物にかからないように注意する必要がある。

 
石灰肥料(せっかいひりょう)

炭カルなど、石灰成分が主体で、その補給に用いられる肥料をいう。作物の生育に必要な成分として施用すると同時に、土の酸性を中和する目的で施用する。

 
節間(せっかん)

葉が茎に着生する部分を節といい、隣り合わせの節と節の間のことを節間という。

 
接種(せっしゅ)

微生物・培養細菌・ウイルス・ワクチンなどを、培地・生物体などに植え付けること。

 
接触型除草剤(せっしょくがたじょそうざい)

薬剤が植物のかかった部分だけを枯らし、かからなかった部分には枯損の性能が及ばない、このような性質をもった除草剤のことをいう。

 
雪中栽培(せっちゅうさいばい)

北陸などの積雪地帯で、積雪までに結球を進めておき、その後、積雪の下で結球を完了させるキャベツ栽培をいう。

 
施肥(せひ)

作物に肥料を与える作業をいう。

 
施肥量(せひりょう)

作物の栽培にあたり、施用する肥料の分量を施肥量という。施用する成分の割合とその各々の量や施用する時期は栽培上きわめて大切であるから、これをどのようにして求めるかは、十分に理解しなければならない。
施肥量=(所要要素量-天然供給量)÷肥料成分の吸収率
なお最近は前作の残存肥料が問題となっており、これらを念頭においた施肥設計が大切である。

 
セル成型育苗(セルせいけいいくびょう)

根茎が数センチ以内の成型された容器にセル専用培土を使用して育苗する方法。プラグ苗と呼ばれることが多い。規格された苗の大量一括生産に適している。移植・定植時の取扱が容易であり、輸送性がある。また省力・機械化が図りやすい。根巻を生じやすいため、適期の移植等が大切。

 
セル培土(セルばいど)

園芸用培土の中でもやや粒子が細かく、セルのような小さい容器に均一に入り、発芽した苗を均一に生育させる培土。作業性にすぐれ、有害な病菌や雑草の種子が混入しておらず、土壌のpH(酸度)が調整され、肥料が含まれた培土。

 
染色体(せんしょくたい)

細胞が分裂する際、核内にあらわれる棒状のもの。生物の種類によって、その形、数が一定している。子の体の細胞には、その両親から受けついだ染色体が含まれている。
染色体上には遺伝子が並んでおり、遺伝に重要な関係を持っている。

 
全層施肥(ぜんそうせひ)

肥料を畑の下層まで全体にゆきわたらせるやり方を全層施肥という。

 
選択吸収の作用(せんたくきゅうしゅうのさよう)

作物は根の周囲にある各種の養分のうち、生育に必要なものだけを多量に吸収するが必ずしも一様ではない。これを選択吸収の作用という。

 
選択性除草剤(せんたくせいじょそうざい)

たとえば禾本科(イネ科)の植物は殺さないが、広葉の植物は枯死させるなど、特定の植物に限って毒性を発揮する除草剤のことを選択性除草剤という。

 
センチュウ類

英名をネマトーダといい、作物の根、特に新根の先端を侵し、なかでもネコブセンチュウは根に小さいこぶをつくり、作物にはげしい被害を及ぼす。

 
せん定(せんてい)

目的に適した枝を残し、不要の枝を切り取ったり、折りつめたりする作業をせん定という。

 
全面散布法(ぜんめんさんぷほう)

畝の全面なり、畑の全面に散布する施肥のやり方をいう。

 
腺毛(せんもう)

植物の表皮細胞から生じた単細胞または多細胞の毛で、多くは先端が球状に膨らみ、その中に分泌物を含むもの。花の蜜腺の毛、食虫植物の消化液を分泌する毛などがある。

ソイルブロック

練り床育苗の方法で作った用土を一定の大きさの立方体に整形したものをいう。播種・育苗用に用いる。

 
草姿(そうし)

草型とも言換えられるが、立性や開張性など、それぞれ固有の特徴を示し、特に商品性や収量に関係の深い形質である。

 
増収率(ぞうしゅうりつ)

標準の肥料による収量に対して、ほかの肥料による収量を比べた数値をいい、肥効率(ひこうりつ)ともいう。栽培方法などの効果を比較する場合にも用いる。

 
早熟栽培(そうじゅくさいばい)

栽培の型の一つで、育苗だけを温床で行い、トンネルや露地へ植え付ける栽培をいう。

 
草勢(そうせい)

茎葉の伸長する勢力のことで、野菜や花の作りやすさに関係する。

 
草本性(そうほんせい)

草としての性質。

 
草木灰〔そうもくばい〕

草や木を燃やしてつくった有機質肥料。速効的で、特に花や実をつけるのに重要なリンサン・カリ分が多く含まれる。石灰分も含むため、酸度矯正効果もある。

 
属(ぞく)

18世紀半ばスウェーデンの博物学者リンネが提唱した動植物分類に基礎をおく生物の自然分類法における段階のひとつ。種の上、科の下の段階。(門・綱・目・科・属・種)。

 
側枝(そくし)

「わき枝」のこと。幹や茎から直接出る枝を一次側枝、一次側枝から出る枝を二次側枝と区分することもある。

 
促成栽培(そくせいさいばい)

収穫の前進をねらって、育苗から収穫の終わるまで、ハウスあるいは温室で栽培する方法をいい、特別な温暖地は加温しないが、ほかは加温する。出荷は冬の終わりないし、春早くから始まる。

 
速成積肥(そくせいつみごえ)

ワラ類に石灰水、硫安、下肥、石灰窒素などをかけてワラの腐敗発酵を促し、短期間のうちにうまや肥に近いものをつくりあげる。これを速成積肥または速成堆肥(そくせいたいひ)という。

 
組織培養(そしきばいよう)

生物体から無菌的に組織片を取り出して、ガラス器内の人工培地上で増殖させること。
植物では実際にラン、ユリ、イチゴ等の大量増殖に用いられている。

 
速効性肥料(そっこうせいひりょう)

効き方の早い肥料を速効性肥料という。たとえば、硫安や尿素などがある。1回に多量施すと害(肥やけ)があるから、分けて施すよう注意が必要。

 
外芽〔そとめ〕

何本もの枝からなる株の、外側に向いて出ている芽のこと。

耐寒性(たいかんせい)

低い気温に耐えて生育する性質を耐寒性という。

 
台刈り(だいがり)

地上茎を地際部より切り取って、残った地上部や地下部の芽の生育を促すこと。

 
台木(だいき)

 植物を接ぎ木する場合、根部に当たるものを台木という。たとえば、スイカの双葉苗をユウガオの双葉苗に挿し込んで接ぎ木すると、根はつる割病(つるわれびょう)に侵されないし、地上の蔓には目的のスイカが実る。この場合のユウガオを台木といい、スイカを接ぎ穂(つぎほ)という。
なお、果樹等は病害防止の目的ではなく、品種の形質を正しく保持する苗木をつくる目的で、それぞれ必要な台木に接ぎ木する。

 
堆肥(たいひ)

ワラ、落ち葉、その他植物有機物を微生物の働きで腐らせたものを堆肥と呼び、畑に混和して用いる。植物の生育に有効な多くの微量要素を含むが、単なる肥料成分のみでなく、土壌の物理性を良くし、土壌微生物の働きを高め、栽培上欠かせないものである。積肥(つみごえ)ともいう。

 
耐病性(たいびょうせい)

幾多の病害について、作物の品種間で抵抗性のあるものと、さほどないものがある。抵抗性のあるものを耐病性と呼ぶ。

 
太陽熱消毒(たいようねつしょうどく)

夏季の栽培休閑期のハウスで、太陽熱を利用して土壌消毒と有機物施用の併用効果を得る方法。稲ワラ等の粗大有機物と石灰窒素を施用し、その畝間に水を溜めて古ビニールで覆い、ハウスを昼夜密閉状態にして2030日間高温処理する。

 
駄温鉢(だおんばち)

一般的に流通している鉢。1000で焼かれた陶器の鉢で、縁に釉薬が塗ってある。素焼き鉢と比べて、強度はあるが排水性はやや劣る。

 
他家受粉(たかじゅふん)

ある株の花粉が、別株の雌しべに受粉すること。

 
高接ぎ(たかつぎ)

台木の高い位置で穂木を接ぐ、接ぎ木の方法のひとつ。さまざまな理由で、低い位置に枝を必要としない場合、太く丈の高い台木を別に用意し、その頂端部分に穂木を接ぐ。棚仕立てにしたフジやスタンダード仕立てのバラがこれにあたる。

 
高芽(たかめ)

洋ランのデンドロビュームは、本来花がつくべきところが、環境や栽培状態で葉芽に変わり小さなバルブができ、根も出てくることがある。この芽を「高芽」と呼ぶ。環境や栽培状態で、芽が花芽になるか、葉芽になるかは、デンドロビュームに限らず起こる。

 
抱き畝(だきうね)

2本の畝を合わせたような形の畝を抱き畝という。

 
立枯病(たちがれびょう)

地ぎわ部の茎が侵されて枯死する病害で、多くの作物が害される。起こす菌は、ピシウム菌とリゾクトニア菌の場合が多く、幼苗期に多発する。

 
立ち性(たちせい)

枝や茎が上に伸びる性質のこと。

 
田土(たつち)

荒木田土とも言う水田の土。沖積土で粘性があり、病害虫が少なく、保水、保肥力に優れ基本用土としてよく使用される。

 
脱窒現象(だっちつげんしょう)

植物に吸収されなかった硝酸は、浸透水とともに土中から流失するが、一部は脱窒菌の作用で窒素ガスになり、地上に出てしまう。これを脱窒現象という。また、稲ワラなど生の有機物を多量に投入する時に、腐敗を促すため石灰窒素を施すが、多量の窒素を要するので不足を起こす場合がある。これも脱窒現象である。

 
多肉植物(たにくしょくぶつ)

観葉植物のうち、葉や茎の肥厚していることが特徴となっているものをいう。リュウゼツランやアロエなどがその一例である。

 
タネなしスイカ

作物の染色体の数は、普通たいてい二倍体である。スイカの生長点にコルヒチンをつけると、それから伸びる蔓は染色体が倍加されて四倍体になる。この四倍体と二倍体とを交雑すると三倍体ができる。三倍体のスイカは細胞が正規のやり方で分裂しないので、受精が妨げられる。そのため、果実はできてもその中に種子ができない。
この理論によって改良されたスイカをタネなしスイカという。

 
多年草(たねんそう)

長年にわたって生育し、開花結実する草本植物をいう。球根類も広義では多年草に属するが、一応分けられている。多年草のうち低温に強く露地で越冬するキク、オダマキ、ミヤコワスレなどでは、冬季地上部は枯死しても、地下部の根、地下茎などで越冬して、再び芽を出す宿根草である。

 
タバココナジラミ

1990年頃から施設栽培のトマトで多発しはじめ、果実や葉を黒く汚染するすす病を起こすだけでなく、果実の着色異常を起こす。タバココナジラミ幼虫の吸汁によって成熟期になってもトマト果実全体が赤く成熟せずに赤と白のまだら模様や黄緑、黄あるいは薄橙色の縦縞となり収穫後も着色しない。なおオンシツコナジラミと区別はつけにくい。

 
単為結果(たんいけっか)

受精しなくても果実ができることをいう。普通は種なしとなる。
花粉やそれにかわる物質の刺激によって、受精せずに結果するものを他動的単為結果といい、受粉やその他の刺激なしに結果する自動的単為結果(キュウリ、バナナ、イチジク、ブドウ)と区別する。

 
短果枝(たんかし)

花芽や果実をつける枝を結果枝というが、伸長の度合いによって、短果枝、中果枝、長果枝などに分けられる。結果枝の長いものほど葉芽の割合が多いので、充実した短果枝あるいは中果枝を多く発生させることが大切である。

 
短花柱花(たんかちゅうか)

ナスは生育が衰えると、雌しべが短くなる。この花を短花柱花といい、受精しにくいので、たいてい落花してしまう。

 
断根(だんこん)

苗の周りにナイフなどを入れ根を切断する作業をいう。これによって、新根を多く発生させ、植え傷みを少なくする。

 
炭酸ガス施肥(たんさんガスせひ)

気密性の高い施設では、日の出後、作物の光合成が始まるとともに室内は炭酸ガス不足になる。この炭酸ガス不足を回避し、さらに最適濃度まで炭酸ガスを与えて作柄の向上を図ることをいう。晴天日は10001500ppm、曇天日は5001000ppmが良い。なお大気中の炭酸ガスは300ppmである。

 
炭酸同化作用(たんさんどうかさよう)

空気中の二酸化炭素(炭酸ガス)を吸収して、光のエネルギーと葉緑素の働きで、いろいろな物質が植物体内に合成されること。

 
短日()植物(たんじつ(せい)しょくぶつ)

一定時間以上の暗期をもつ光周期(光を周期的に受ける時その明期と暗期の組合せをいう)が与えられないと開花しない植物。暗期が明期より長いとは限らない。

 
短日処理(たんじつしょり)

何等かの効果を得る目的で、短日の条件を与えることを短日処理という。たとえばキュウリの育苗にあたり、夕方被覆の時刻を早くして、節成性を高めるなどである。

 
単子葉植物(たんしようしょくぶつ)

種子植物中、被子植物の二大群の一つ。特徴としては、発芽時の子葉が1枚、葉脈は一般に平行で、茎の維管束は不規則に散在、花の各器官は主として3またはその倍数。イネ科・ユリ科・ラン科などの草本類がその大部分を占めるが、タケ、ヤシなど高木状になるものもある。←→双子葉植物。

 
単性花(たんせいか)

不完全花(ふかんぜんか)と同意語。

 
炭そ病(たんそびょう)

葉、茎や果実に、それほど小さくない黒い病斑をつくり枯死させる病害で、発生すると被害の進行はかなり早い。

 
炭素率(たんそりつ)

温床の踏み込みは適当な発熱がその要点であり、それに大切なのが踏み込み材料の炭素成分(C)と窒素成分(N)の割合であるが、炭素量/窒素量(CN)、つまり炭素率が30ぐらいのときに発熱が適度だとされている。

 
単肥(たんぴ)

硫安や過りん酸石灰などのように、肥料成分を一つしか含んでいない肥料をいう。

 
単粒構造(たんりゅうこうぞう)

土が単一の粒子でできている場合、この状態を単粒構造という。

 
団粒構造(だんりゅうこうぞう)

土の粒子が集合したものを団粒(だんりゅう)といい、団粒でできている土の状態を団粒構造という。植物栽培上、好ましい土壌状態である。

 
地下茎(ちかけい)

球根のうちの一種で、地下の茎が肥大して球をつくっているもの。たとえば、ジンジャー、カンナなどの球根をいう。竹のように地中に伸びている茎も地下茎という。

 
遅効性肥料(ちこうせいひりょう)

効き方のおそい肥料をいう。たとえば油粕・魚粕・骨粉などがある。1回にかなり多く施しても害がない。

 
窒素(ちっそ、N)

植物の肥料成分として、最も重要なものの一つである。
窒素が不足すると作物は小型となり、葉は黄色を帯びて子実の収量も低下する。一方、過多の場合は、葉は濃緑となり軟弱徒長し病虫害を受けやすく成熟も遅れる。植物体の主要な物質を構成する元素である。

 
着生植物(ちゃくせいしょくぶつ)

樹上や石上に付着して生活する植物の総称。寄生植物とは異なり、養分をその相手からは摂取しない。セッコク、ノキシノブの類。樹上植物。

 
着花()習性(ちゃっかしゅうせい)

枝や蔓に花が着生する状態は、種類や品種に固有の遺伝的な性質であり、この性質を着花習性(着果習性)という。


 
中耕(ちゅうこう)

栽培中、畝の表層が硬くなるため、通気性を良くする目的で浅く耕す作業を中耕という。除草と同時に行うことが多く、この場合、中耕除草という。

 
 
沖積土(ちゅうせきど)

河水が運搬して漸次沈積して生じた沖積平野やデルタあるいは海岸平野の低地に分布する土壌。土壌としては十分に熟成していないため、母材の性質がそのまま土壌の性質を規定する。

 
抽苔(ちゅうだい)

気温や日長などにより花茎(かけい:花をつけた茎)が伸びだすことを抽苔という。また、とうだちともいう。

 
頂芽(ちょうが)

茎や枝、幹の最先端にある芽のこと。通常は他の芽よりも優先して早く芽吹き、長い枝をつくる。そのため、丈が高くなり枝が広がる。

 
長日()性植物(ちょうじつ(せい)しょくぶつ)

日照時間、つまり日の出から日没迄の時間が一定時間以上でないと花が咲かない植物。代表的なものにホウレンソウがある。

 
長日処理(ちょうじつしょり)

植物のなかには昼間の長さが、ある一定の長さより長くなると花芽をつけるものがある。その性質を利用して、夜間に人工照明を行い開花を早めることを、長日処理といい、またこの栽培方法を電照栽培という。

 
直播(ちょくは)

じかまきともいう。直接畑に種子をまくことをいう。直播栽培はそのまま育てて収穫するやり方で、移植(栽培)(いしょく(さいばい))と対応する方法として使われる。

 
直根(ちょっこん)

細かく分かれた根が少なく、まっすぐ下に伸びている太く長い根のこと。この根をもつ植物は移植困難。

 
追肥(ついひ)

作物の生育期間中に施す肥料。肥料の種類や量、施肥の回数や時期は、作物の種類、気候、土壌、生育状況により異なるが、一般には速効性肥料を用いる。

 
接ぎ木栽培(つぎきさいばい)

寒さや病気に強くするため、あるいは生育を強くして収量を増すなどのために、病気に強く生育旺盛な台木を利用して接ぎ木を行い栽培する。トマト・ナス・スイカ・キュウリ等、広く行われている。

 
辻成り(つじなり)

スイカにおいて時に10節前後に着果することがあり、この果実を辻成りという。たいてい奇形あるいは空洞果で、一般に1520節以上に着果したものでないと、一人前の正常果とならない。

 
土寄せ(つちよせ)

作物の株元に土を寄せる作業をいう。一般には株もとを保護するために軽い程度に行うが、根深ネギの長い白根は、特に深い土寄せでつくられる。

 
蕾授粉(つぼみじゅふん)

自家不和合性系統における自殖の種子を得るための手段(不和合性・ふわごうせい)。ピンセットにより、蕾の時に授粉することをいう。

 
蔓おろし(つるおろし)

キュウリ栽培の作業の一つで、蔓の伸びにつれて蔓を引きさげる。この作業を蔓おろしという。

 
つる枯病(つるがれびょう)

一名キャンカーともいわれ、ウリ類に被害を及ぼす。多湿のときに、蔓の根もとが侵され赤褐色の液をにじませる。ついにはしおれて枯死する。

 
蔓ぼけ(つるぼけ)

スイカ・メロン・カボチャなど、蔓もの野菜の場合、蔓や葉が茂りすぎて開花や着果が妨げられる状態を、蔓ぼけ現象という。

 
蔓もち(つるもち)

スイカ・メロン・カボチャなど、蔓もの野菜の場合、栽培後半期の生育の強さを示す用語で、後半期に生育や果実の発育が弱まるものは、これを蔓もちが悪いといい、反対に元気な状態を持続するものは、これを蔓もちがよいという。

 
つる割病(つるわれびょう)

ウリ類の重要な土壌病害の一つで、葉がしおれ黄化し、やがて枯死する。防除は、カボチャ、カンピョウを台木にして接ぎ木することにより防ぐことができる。

 
低温伸長性(ていおんしんちょうせい)

ある